“事業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しごと41.7%
じぎょう33.3%
じげふ11.1%
こと5.6%
じぎよう2.8%
じごふ2.8%
エンタプライズ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「実は、今、あの話を三吉さんにしましたところですよ」とお倉は力を入れて、「何卒どうぞまあ事業しごとの方も好い具合にまいりますと……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
が、かれ年月としつきつとともに、この事業じぎょう単調たんちょうなのと、明瞭あきらかえきいのとをみとめるにしたがって、段々だんだんきてた。かれおもうたのである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
如何いかなる事業じげふしたがふとも、體力たいりよくこれともなふて強健きやうけんならずば、ごと活動くわつどうするあたはず、また所期しよきの十一だもたつするあたはざるは、世上せじやうそのれいおほところなり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
「何かこう大きな事業ことをしそうな人だなんて、豊世なぞもよくそう言っています」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今日こんにち世界せかいゆうする地震學參考書ぢしんがくさんこうしよ中堅ちゆうけんをなすものであつて、これ事業じぎようは、日本地震學會時代につぽんぢしんがつかいじだいおい專有せんゆうしてゐたわがくに名聲めいせいはづかしめなかつたといへるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
岩野泡鳴氏は文士や画家ゑかき片手間かたでまの生産事業じごふとしては養蜂ほどいものは無いといつて、一頻ひとしきりせつせと蜜蜂の世話を焼いてゐた。
金のある美しい未亡人が、広く再婚の相手を物色するのだから、全くこれは危険な事業エンタプライズだといっていい。
斧を持った夫人の像 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)