“從”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
したが72.1%
15.4%
したがつ2.9%
した2.9%
じゆ2.9%
したか1.0%
たと1.0%
つい1.0%
みとも1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうしてはやしなか空氣くうきは、つねはやしそとくらべて、晝間ちゆうかんすゞしく、夜間やかんあたゝかで、したがつてひるよるとで氣温きおんきゆうかはることをやはらげます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
「坊樣暗う御座いますよ」と言つたぎり、女と共に登つてしまつたから僕も爲方しかたなしに其後にいて暗い、狹い、急な梯子段を登つた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さうして此後このご大凡おほよそこんな状勢じやうせいすゝむからしてしたがつすくなくも是迄これまでいやうへえて國債こくさい總額そうがくふやさずにまし次第しだいである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
御主意ごしゆい御尤ごもつともさふらふ唱歌しやうかおもまりさふらふあさましいかな教室けうしつさふらふしたがつてこゝろよりもかたちをしへたく相成あひなかたむ有之これあり以後いご御注意ごちゆうい願上候ねがひあげさふらふ
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
下野國しもつけのくに日光山につくわうざん鎭座ちんざまします東照大神とうせうだいじんより第八代の將軍しやうぐん有徳院吉宗公いうとくゐんよしむねこうしようたてまつるは東照神君とうせうしんくんの十一なん紀伊國きいのくに和歌山わかやま城主じやうしゆたか五十五萬石をりやうするじゆ大納言光貞卿だいなごんみつさだきやうの三なんにて幼名えうみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
野蠻未開やばんみかいの社會に於ては分業盛に行はれず、大工、土方の如き固り獨立どくりつして存す可き職業しよくぎやうにあらず。此故に住居新築じうきよしんちくの擧有れば隣人りんじんあひたすけて土木の事にしたかふを常とす。コロボックルも亦然りしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
それから六月十三日になつて、忠之は黒田市兵衞いちべゑ、岡田善右衞門ぜんゑもんの二人を利章の所へ使に遣つて歩行のかなはぬ程の重體ではあるまいから、たとひ手を引かれてでも出てもらひたいと云はせた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
もやひつなぐや徳二郎も續いて石段にあがり、先に立つてずん/\登つて行く、其後そのあとから僕も無言でついて登つた。石段は其幅半間より狹く、兩方は高い壁である。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
また問ひたまはく「みともに仕へまつらむや」と問はしければ、答へて曰はく「仕へまつらむ」とまをしき。かれここにさをを指しわたして、その御船に引き入れて、槁根津日子さをねつひこといふ名を賜ひき。