“じゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ジユ
語句割合
23.1%
12.8%
12.8%
10.3%
7.7%
寿5.1%
5.1%
5.1%
2.6%
2.6%
2.6%
2.6%
地涌2.6%
2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口に経陀羅尼きやうだらにの法文をじゆして、夢にも現にも市鄽してん栄花えいぐわの巷に立入ること無く、朝も夕も山林閑寂かんじやくの郷に行ひ済ましてあるべきなり。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
芝生の上へ円形にその花を落すサンバじゆなどの蔭を踏むと、極楽鳥と云ふるゐの美しい鳥が𤍠帯に棲んで居るのも不思議でない気がする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
此の一六〇じゆを戸ごとして神仏を念ずべし。
眼でしかつて、奧の方をぢつと見て居ると、六疊の床に掛けた、じゆ老人を畫いた安物の大幅が動いて、その後ろから、匕首あひくちを持つた、巾着切の辰三が、ヌツと顏を出したではありませんか。
花櫻はなざくら香山家かやまけときこえしは門表もんへうじゆよむまでもなく、同族中どうぞくちう其人そのひとありとられて、みづのながれきよ江戸川えどがは西にしべりに、和洋わやうづくりきはめねど、ひとあしむる庭木にはきのさまざま
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
代助は洋燈ランプの前にある封筒を、猶つくづくとながめた。ふる寿じゆ命が又一ヶ月びた。おそかれ早かれ、自己を新たにする必要のある代助には、あによめの志は難有いにもせよ、却つて毒になるばかりであつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その常に戴けるかち色の帽は耳を隱すまで深く引き下げられたり。寺院の鐘は鳴り渡れり。紫衣の若僧の一行あり。じゆを唱へて過ぐ。捧ぐる所の磔像たくざうには、新に摘みたる花の環を懸けたり。
燕尾服に白襟を附けて、じゆびてゐる。
薔薇 (新字旧仮名) / グスターフ・ウィード(著)
四八じゆこそ鬼になり給ひつれと、連忙あわただしく逃げさりぬるのちは、よな々里に下りて人を四九驚殺おどし、或は墓をあばきてなま々しきかばねくらふありさま、まことに鬼といふものは昔物がたりには聞きもしつれど
ムヽウ禁厭まじなひかい。弥「疝気せんき小柄こづかぱら(千じゆ小塚原こづかつぱら)とつたらおこりやアがつた、あとから芳蔵よしざうむすめ労症らうしやうだてえから、南瓜たうなす胡麻汁ごまじるへつてえました。長「なんだい、それは。 ...
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかれども(二五)しよしよくつらね、ことじやうるゐし、もつ(二六)じゆぼく剽剥へうはくす。當世たうせい(二七)宿學しゆくがくいへど(二八)みづか解免かいめんすることあたはざるなり 其言そのげん(二九)洸洋自恣くわうやうじしもつおのれかなふ。
わし陀羅尼だらにじゆした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし残された刀自とじ、若人たちのうちまもる画面には、見る見る数千の地涌じゆの菩薩の姿が、浮き出てきた。それは幾人の人々が、同時に見た、白日夢はくじつむのたぐいかも知れぬ。
それはほかでもない、小泉氏にじゆを贈るといふ事だ。
そして今別れた愛想あいそうのよい山下先生が、金太郎の入學をよろこんでくれた時、この町で一番えらくなつてゐるのは××大學の教じゆをしてゐられる林信助さん
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)