“匕首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいくち61.1%
あひくち31.2%
ひしゅ3.5%
ひしゆ1.3%
どす1.0%
プニャアレ0.6%
ひっしゅ0.3%
アイクチ0.3%
ナイフ0.3%
ピジョウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真新しい紅白の鈴の緒で縛り上げられた中年者の男が、二た突き三突き、匕首あいくちで刺されて、見るも無慙むざんな死にようをしているのです。
眞新しい紅白の鈴ので縛り上げられた中年者の男が、二た突き三突き、匕首あひくちされて、見るも無慙むざんな死にやうをして居るのです。
れいか、熱か、匕首ひしゅ、寸鉄にして、英吉のその舌の根を留めようとあせったが、咄嗟とっさに針を吐くあたわずして、主税は黙ってこぶしを握る。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
渡すとき、自分は刃の方を持ち、武蔵には石突の方を向けて出した。匕首ひしゆふところにしてゐた武蔵も、思はずハツと平伏して、薙刀を押し頂いたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
刹那、匕首どすが閃めいた。綱五郎が抜刀ぬいて飛びかかったのである。再度悲鳴が聞こえた時には、生首を銜えた男の手に、血まみれの匕首が持たれ、その足許に綱五郎が斃れていた。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それからコルシカ特有の匕首プニャアレを実によく使います。そっとうしろから忍び寄って、これぞと思う生物の肩胛骨かいがらぼねのところへ、威勢よくそいつを突き通す。
ノッソリテ、ハエタタキノゴトク、バタットヤッテ、ウムヲワサヌ。五百枚ゴヒャクマイ良心リョウシンイマヨ、ナド匕首アイクチノゾカセタルテイノケチナ仇討アダウ精進ショウジン馬鹿バカテヨ。島崎藤村シマザキトウソン島木健作シマキケンサク
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しかも爪ほどのおおきさの恐るべき鋭利な匕首ナイフを仕懸けた、純金の指環を取って、これを滝太郎の手に置くと、かつて少年の喜ぶべき品、食物なり、何等のものを与えてもついぞ嬉しがったためしのない
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はそう思うと、匕首ピジョウを出しいいように入れ直し、手探りで拳銃の弾丸を調べて、見廻りの足音の過ぎるのと一緒に、床下を這い出そうとした。が、彼はもう一歩という所で大地にひれ伏した。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)