“緒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
38.1%
いとぐち23.2%
12.6%
しょ8.6%
しよ7.6%
ちょ3.3%
いと1.7%
ひも1.7%
とも1.3%
いとくち1.0%
くち0.3%
ちよ0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「暇なく上下すればそのが疲れやすい。一連では念仏を申し、一連では数をとって積る処の数を弟子にとれば緒が休まって疲れません」
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
狂犬! 私はそのとき狂犬の毒の恐ろしさよりも、「犬のたたり」即ち、これぞ身の破滅のいとぐちだ! という観念の恐ろしさに全身をふるわせた。
犬神 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
眞新しい紅白の鈴ので縛り上げられた中年者の男が、二た突き三突き、匕首あひくちされて、見るも無慙むざんな死にやうをして居るのです。
相当そうとう修行しゅぎょうんだら、一しょむとか、まないとかもうすことは、さして苦労くろうにならないようになってしまうのではないでしょうか。
かれ自分じぶんが一しよときたがひへだてが有相ありさうて、自分じぶんはなれるとにはかむつまじさう笑語さゝやくものゝやうかれひさしいまえからおもつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私の成功のちょく処までは是非存命でいてもらいたいと思った甲斐かいもなく、困難中にかれたことと、今度また折角苦しい中から
レットが、そのいとを引っぱる速度がゆるむと、それは、ハンドルによって止められる、そしてそのワイアの長さが、そこで読まれる。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
天の香山の小竹葉ささば手草たぐさに結ひて一八、天の石屋戸いはやど覆槽うけ伏せて一九蹈みとどろこし、神懸かむがかりして、胷乳むなちを掛き出で、ひもほとに押し垂りき。
これに勇躍したライアン刑事は、同僚トレス・マックリィディの二人とともに、早速其のニュウ・ハンプシャア街へ駈け付ける。
アリゾナの女虎 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
達磨だるまはそれぎり話題わだいのぼらなかつたが、これがいとくちになつて、三にんめしまで無邪氣むじやき長閑のどかはなしをつゞけた。仕舞しまひ小六ころくへて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貴方は一度くちいたらいつまででも話しつづける方なんでしょうねえ。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
明治めいぢ三十七ねん戰爭せんさうおこるや、又一またいち召集せうしふせられ、ゆゑかはりてこのきた留守るす監督かんとくすることとなれり。わが牧塲ぼくぢやう事業じげふやうやそのちよきしものにて、創業さうげふ困難こんなんくはふるに交通かうつう不便ふべんあり。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
まな柱 学びの父と、あらたまの この年ごろを 泣く子なす 慕ひまつりて、うるはしみ思へるものを、白玉の五百箇イホツつどひのえして……
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)