“糸口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いとぐち90.0%
いとくち10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
げきしているのでも無く、おそれているのでも無いらしい。が、何かと談話だんわをしてその糸口いとぐちを引出そうとしても、夫はうるさがるばかりであった。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかし、三にんは、いつとはなしになかなおりますが、もし、とくちゃんがいなかったら、そう容易よういける糸口いとぐちつからなかったかもしれません。
春の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
物言ものいへばやがあらそひの糸口いとくち引出ひきいだし、いてうらんでれ/\のなかに、さりともくからぬ夫婦めをとおりふしのこなしわすれがたく、貴郎あなたうなされ、あなされとへば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)