“物言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものい52.4%
ものいい28.6%
ものいひ14.3%
ものは4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物言ものいふは用事ようじのあるとき慳貪けんどんまをしつけられるばかり、朝起あさおきまして機嫌きげんをきけば不圖ふとわきひてには草花くさばなわざとらしきことば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
武芸者気質ぶげいしゃかたぎで、一心斎は竜之助の剛情がかっしゃくに触ったものですから、自身立合おうという。飛んだ物言ものいいになったが、事は面白くなった。
婆さんの前では小娘の様にうれさう顔附かほつきをして物言ものいひも甘えたやうな調子である。そして一日に幾となく額や手に接吻を交換して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「水鳥の立ちのいそぎに父母に物言ものはにて今ぞ悔しき」(巻二十・四三三七)、「忘らむと野行き山行き我来れど我が父母は忘れせぬかも」(同・四三四四)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)