“口論”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうろん50.0%
いさかい20.0%
くろん10.0%
いさかひ10.0%
くちいさかい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰が僕の背中を押して水を吐かせているのか、誰が口論こうろんしてるのか、頭をあげてその方を見る余裕など全くなかった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
世間の手前途上の口論いさかいが嫌さに自宅へ引っ返したのであった。
さるを天王クロニオーン口論くろんと無用の爭に 375
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
爺さんは口論いさかひに言ひ勝つたもののやうに、白い歯を見せてせせら笑ひをしました。通りかかつた近所の悪戯いたづらが三、四人立ち停つて、二人の顔を見較べてゐました。
黒猫 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
おびしろはだかの叔母がそこにやって来て、またくだらぬ口論くちいさかいをするのだと思うと、どろの中でいがみ合う豚かなんぞを思い出して、葉子はかかとちりを払わんばかりにそこそこ家を出た。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)