“帯”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
おび40.5%
37.6%
たい12.1%
3.5%
1.7%
おべ0.6%
0.6%
はら0.6%
ふく0.6%
みおび0.6%
0.6%
タイ0.6%
バンド0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其跡そのあと入違いれちがつてたのは、織色おりいろ羽織はおり結城博多ゆうきはかたの五本手ほんて衣服きもの茶博多ちやはかたおびめました人物、年齢四十五六になるひんをとこ。客
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
この日、夕方までロボの遠ぼえがきこえていたが、日がれると、その声はだんだんに近づき次第にかなしい調子をびてきかれた。
たいして出歩くに相違ねえから、そこでそれ、雲竜相ひいて、おれとそいつと必ず出会する。その時だ、今から貴公の助力を求めるのは
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宜しい手前も武士さむらい金打きんちょう致します…今日はいけません…木刀をして来たから今日は金打は出来ませんが、ほかの様なる証拠でも致します
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥様があのつやった目を細くなすって葡萄酒を召上るさまも、歯医者が例の細い白い手を振って楽しそうに笑うさまも、よく見えました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
するとおさん出ろ/\と云うので役人やこねんて庄吉のおべを取ってひきずり出すと、藤屋のとゝま死骸しげえが出たと思いなさませ、さアこれはうさんな寺である、賭博どころではない
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ここにさきつま一一九ふたつなきたからにめで給ふ一二〇おびあり。これ常にかせ給へとてあたふるを見れば、金銀きがねしろがねを飾りたる太刀たちの、一二一あやしきまできたうたる古代の物なりける。
一つは湿気をはらんだ湖の空気に、身も心も胆汁質に仕上げられ、怒りを感ぜず、隠忍自重の風が自然と積上つて来てゐるためかもしれぬ。
琵琶湖 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
成程彼の言う通り、殆ど崖の縁近く凡そ六坪位いの地面が、其処許そこばかりは芝草に覆われないで、潮風に湿気をふくんだ黒っぽい砂地を現わしていた。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
お浴衣じゃありましたけれど、其処におみおび一所いっしょに。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後のも、やはり、世をうぢ山のうといふ語がはずみとなつて、単に処を示すばかりでなく、作者の人格を述べて、歌全体に世を憂といふ色彩をびしめて居る。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
二十九日、信濃小県シナノチヒサガタ国分寺ヲグルニ、既ニ将門、千曲川ヲタイシテ待チ、前後ヲ合囲ス。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
M氏より十歩ばかり先へ歩いていた私は、或る家の縁の下に一人のせた女がバンドを編んでいる所を見付けた。帯はなかなか出来上りそうもないが、傍には既に出来上ったバスケットが一つ置いてある。