“新世帯”のいろいろな読み方と例文
旧字:新世帶
読み方割合
しんじょたい62.5%
しんしょたい37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めから新世帯しんじょたいなどという色めいた、華やかな気分はまるでなかった。家事の手があけばすぐに仕事場へ出て、小まめに栄二の手助けをした。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「そうだったね、つい忘れていた。どうだい新世帯しんじょたいの味は。一戸を構えるとおのずから主人らしい心持がするかね」
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
失敗と挫折と窮迫との最終の報酬なる怠惰と無責任との楽境らくきょうもある。すいた同士の新世帯しんしょたいもあれば命掛けなる密通の冒険もある。
お延の新世帯しんしょたいが夫婦二人ぎりで、家族は双方とも遠い京都に離れているのに反して、堀には母があった。弟も妹も同居していた。親類の厄介者までいた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)