“糸”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
いと91.9%
4.5%
0.9%
0.9%
0.9%
テグス0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そとで、たこのうなりごえがする。まどけると、あかるくむ。絹糸きぬいとよりもほそいくものいとが、へやのなかにかかってひかっている。
ある少年の正月の日記 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と見れば、蛇形の列は忽然こつねんと二つに折れ、まえとは打ってかわって一みだれず、扇形おうぎがたになってジリジリと野武士の隊伍たいごを遠巻きに抱いてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魔性ましやう蜘蛛くもにまかれ
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
一寸ちょとついわたいた受取うけとった/\一つでは乳首くわえて二つでは乳首はないて三つでは親の寝間を離れて四つにはよりよりいつつでは糸をとりそめ六つでころ機織はたおりそめて——
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
田のしばにぬか雨むすぶ蜘蛛ののかがよふ見れば春は来にけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とりあえずテグス引切ひっきってみればタッタ今まで使ったものかどうかは吾々の眼に一目瞭然なんだが……爆弾船ドンぶねに無くてはならぬ巻線香だって、イザという時に海に投げ込めばアトカタもない。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)