“引切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっき55.6%
ひっきり16.7%
ひきき11.1%
しつきり5.6%
ひききり5.6%
ひツき5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも今度のは半分に引切ひっきってある胴から尾ばかりの虫じゃ、切口があおみを帯びてそれでこう黄色なしるが流れてぴくぴくと動いたわ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
引切ひっきりなしにからの煙草をぐ真似し時々は「うしても見出せねば、そうだ何うしても見出して呉れる」と打呟く声を洩す
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
しか今度こんどのは半分はんぶん引切ひききつてあるどうからばかりのむしぢや、切口きりくちあをみびてそれ黄色きいろしるながれてぴくぴくとうごいたわ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
自分の隣家となり謡曲うたひの師匠が住んでゐる。朝から晩まで引切しつきりなしに鵞鳥の締め殺されるやうな声で、近傍あたり構はずうたひ続けるのでそのやかましさといつたら一通ひととほりの沙汰ではない。
ひぢをばさりとふつたけれども、よく喰込くひこんだとえてなかなかはなれさうにしないから不気味ぶきみながらつまんで引切ひツきると、ぶつりといつてやう/\れる暫時しばらくたまつたものではない
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)