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緒
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ちょ
ふりがな文庫
“
緒
(
ちょ
)” の例文
私の成功の
緒
(
ちょ
)
に
就
(
つ
)
く処までは是非存命でいてもらいたいと思った
甲斐
(
かい
)
もなく、困難中に
逝
(
ゆ
)
かれたことと、今度また折角苦しい中から
幕末維新懐古談:72 総領の娘を亡くした頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
この「新・平家物語」では今、清盛が四十八歳から五十歳への、彼の人間ざかりと、一門繁昌の
緒
(
ちょ
)
にあるところを書いております。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
民間説話の採集は、今から十数年前、
些
(
すこ
)
しく
緒
(
ちょ
)
についたかと思った際に、ちょうど我々の国では最悪の
障碍
(
しょうがい
)
に
逢着
(
ほうちゃく
)
した。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
然
(
しか
)
るに荷物の整理いまだその
緒
(
ちょ
)
に
就
(
つ
)
かざるを以て、観測所の
傍
(
かたわ
)
らの
狭屋
(
きょうおく
)
に立場もなきほど散乱したる荷物を解き、整理を急ぐといえども、
炊事
(
すいじ
)
を
為
(
な
)
す暇だになければ
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
大にしては日本婦人たるの任務を尽さしめんとす、しかして事ややその
緒
(
ちょ
)
に
就
(
つ
)
けり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
何か言いたいような風であったが、談話の
緒
(
ちょ
)
を得ないというのらしい、ただ温和な親しみ寄りたいというが如き微笑を
幽
(
かすか
)
に
湛
(
たた
)
えて予と相見た。と同時に予は少年の竿先に魚の
来
(
きた
)
ったのを認めた。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
弁
(
べん
)
ジ其名実ヲ
覈
(
ただ
)
シ集メテ以テ之ヲ大成シ此ニ日本植物誌ヲ作ルヲ
素志
(
そし
)
トナシ我身命ヲ
賭
(
と
)
シテ其成功ヲ見ント欲ス
嚢
(
さき
)
ニハ其宿望遂ニ抑フ可カラズ僅カニ一介書生ノ身ヲ以テ敢テ此大業ニ当リ自ラ
貲
(
し
)
ヲ
擲
(
なげう
)
ツテ先ヅ其図篇ヲ発刊シ其事漸ク
緒
(
ちょ
)
ニ
就
(
つき
)
シト
雖
(
いえど
)
モ後
幾
(
いくば
)
クモナク悲運ニ遭遇シテ其
梓行
(
しこう
)
ヲ停止シ此ニ再ビ好機来復ノ日ヲ
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
が、縁者の
一個
(
ひとり
)
が
殉職
(
じゅんしょく
)
などは取るに足りません。憂うるところは、これが天下に及ぼす騒乱の
緒
(
ちょ
)
をなしては一大事と存ずるのです。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鉄槌
(
かなづち
)
を以て器械に附着したる氷雪を
打毀
(
うちこ
)
わす等、その他千種
万態
(
ばんたい
)
なる困難辛苦を以て造化の試験を受けてやや整頓の
緒
(
ちょ
)
に就かんとせし所に、
図
(
はか
)
らずも
妻
(
さい
)
登山し
来
(
きた
)
りたり
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
彼への服従が、彼への忠誠になったりすると、今、ようやく
緒
(
ちょ
)
についたばかりの鎌倉に分裂の下地を招くようなものと憂えられてもくる。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのときまだ一側用人だった吉保が、次の奉行となって、お気に入ったのが、彼の今日ある立身の
緒
(
ちょ
)
であった。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おもわず義憤の眼をかがやかしかけたが——お袖の居所が知れる
緒
(
ちょ
)
をにおわせられては、心何ものもなく、あらゆる
矜持
(
きょうじ
)
も失って、阿能十の前に何度も、頭を下げた。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“緒”の意味
《名詞》
いとぐちのこと。
(出典:Wiktionary)
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
“緒”を含む語句
情緒
由緒
端緒
一緒
緒口
下緒
内緒
紅緒
緒方
緒言
前鼻緒
心緒
鼻緒
革緒
御一緒
鼻緒屋
情緒纏綿
楠緒
由緒書
由緒付
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