“紅緒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
べにお75.0%
べにを16.7%
あかはなお8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の乗り馴れた銀毛の駒も、この小仏越えにはぎょしきれまいと思ったので、それは麓にあずけて来て、今朝は菅笠すげがさ紅緒べにおの草履。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
看護婦が急いで行って、一足の紅緒べにをの草履を足元にそろへた。お葉は、慄へながら血気ちのけのないやうな、白い死んだやうな片足をそっと降した。
青白き夢 (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
例の男は振袖姿のまゝ、白足袋に紅緒あかはなおの麻裏をつッかけ、しどろもどろの千鳥足で、藝者のあとを追いかけたり、追いかけられたりして居ます。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)