“毎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごと62.2%
いつ17.0%
つね12.8%
たび5.7%
いつも0.9%
まい0.6%
こと0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一足ごとに、そこいら中がギシリギシリと鳴って、頭の上の天井の隙間からポロポロとホコリが落ちて来たのにはイヨイヨ驚いた。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
騎兵大隊長きへいだいたいちやう夫人ふじん變者かはりものがあつて、いつでも士官しくわんふくけて、よるになると一人ひとりで、カフカズの山中さんちゆう案内者あんないしやもなく騎馬きばく。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
予の母の、年老い目力衰へて、つねに予の著作を讀むことをたしなめるは、此書に字形の大なるを選みし所以の一なり。夫れ字形は大なり。
折しも弥生やよいの桜時、庭前にわさき桜花おうかは一円に咲揃い、そよ/\春風の吹くたびに、一二輪ずつチラリ/\とちっる処は得も云われざる風情。
と、ミハイル、アウエリヤヌヰチはいつものやうにひながら、アンドレイ、エヒミチのいへはひつてた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
〔註〕いずれの国を問わず、郵便物送達の多寡はもってその商業の盛衰、知識の進否しんぴぼくするを得べし。左に各国まい一人書状郵数の数を掲げてもって十年間進歩の景況を示さん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
同じく大刀根岳よりはつするものたり、数間ことかなら瀑布ばくふあり、而して両岸をかへりみれば一面の岩壁屏風びやうぶの如くなるを以て如何なるあやうき瀑布といへども之をぐるのほかみちなきなり、其危険きけん云ふべからず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
鮮やかな赤い唇が開くびに堅そうに細かい歯ならびがはっきりと現われる単純で居て魅力のある運動に半ば心を奪われて居て
お久美さんと其の周囲 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ここにその國主こにきし一二かしこみてまをしてまをさく、「今よ後、天皇おほきみの命のまにまに、御馬甘みまかひとして、年のに船めて船腹さず、柂檝さをかぢ乾さず、天地のむた、退しぞきなく仕へまつらむ」