“つね”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツネ
語句割合
常29.9%
抓20.1%
毎11.8%
恒10.2%
平常8.8%
平生2.2%
例2.2%
恆1.9%
捻1.6%
平時1.4%
平素1.1%
普通1.1%
平日0.8%
常日0.8%
彝0.8%
常態0.5%
平0.5%
日常0.5%
凡0.3%
嘗0.3%
居0.3%
常居0.3%
常情0.3%
常習0.3%
彜0.3%
怛0.3%
恒例0.3%
爪捻0.3%
特有0.3%
習慣0.3%
間雜0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甚(はなは)だ勝手な申分であるが、私は正月の元旦といえども、ふだん着のまま寝ころんでいたりして、常(つね)のままな顔がしていたいのである。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
「あ。そしてね、もし島崎がいい気もちになって、こっちの約束を忘れているようだったら、人のいない所で、お尻を抓(つね)っておやりよ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
維新の前、藩侯の通輦(つうれん)あるや、毎(つね)に磁土を途に布きて、その上に五彩を施せしといふ、また以て、窯業(えうげふ)の盛なるを想ふに足るべし。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
これが傍に坐し、左の者の傍には、恩を忘れ心恒(つね)なくかつ背(そむ)き易(やす)き民マンナに生命(いのち)を支(さゝ)へし頃かれらを率(ひき)ゐし導者坐す 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
平常(つね)の部屋(へや)に倚(よ)りかゝる文机(ふづくゑ)の湖月抄(こげつせう)こてふの卷(まき)の果敢(はか)なく覺(さ)めて又(また)思(おも)ひそふ一睡(いつすゐ)の夢(ゆめ)夕日(ゆふひ)かたぶく窓(まど)の簾(すだれ)風(かぜ)にあほれる音(おと)も淋(さび)し。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
始て怖気付(おじけづ)いて遁(に)げようとするところを、誰家(どこ)のか小男、平生(つね)なら持合せの黒い拳固(げんこ)一撃(ひとうち)でツイ埒(らち)が明きそうな小男が飛で来て、銃劒翳(かざ)して胸板へグサと。
かくて我等はくづれおちたる石をわたりてくだれり、石は例(つね)ならぬ重荷を負ひ、わが足の下に動くこと屡〻なりき 二八—三〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
潔癖を持つ事は時に孤独(こどく)な淋(さみ)しさが身を噛(か)む事もあるが、恆(つね)に、もののイージーな部分にまみれないではっきりとして客観的にものを観察出来て
捻(つね)つても確(たしか)に活返(いきかへ)つたのぢやが、夫(それ)にしても富山(とやま)の薬売(くすりうり)は何(ど)うしたらう、那(あ)の様子(やうす)では疾(とう)に血(ち)になつて泥沼(どろぬま)に。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
平時(つね)に変れる状態(ありさま)を大方それと推察(すゐ)して扨慰むる便(すべ)もなく、問ふてよきやら問はぬが可きやら心にかゝる今日の首尾をも、口には出して尋ね得ぬ女房は胸を痛めつゝ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
野生(わたくし)の宅(うち)へおいで下さりますると、ああもったいない、雛形はじきに野生めが持ってまいりまする、御免下され、と云いさまさすがののっそりも喜悦に狂して平素(つね)には似ず
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
磧は黒く醜くなり沙(すな)は黄ばめる普通(つね)の沙となれり、見よ見よいかにと告げ知らするに二人は驚き、眼(まなこ)を睜(みは)りて見れば全く父の言葉に少しも違(たが)わぬ沙(すな)磧(こいし)
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その日は他(ほか)にも、平日(つね)ならば読者の目を驚かせる社会記事が多かった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
金(かね)は何(なん)として越(おこ)す、三之(の)助(すけ)を貰(もら)ひにやろかとあれば、ほんに夫(そ)れで御座(ござ)んす、常日(つね)さへあるに大晦日(おほみそか)といふては私(わたし)の身(み)に隙(すき)はあるまじ、道(みち)の遠(とほ)きに可憐(かわい)さうなれど三ちやんを頼(たの)みます
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
故中村彝(つね)氏等いずれももとは中村屋の屋敷内に起臥し、食卓を共にした人々であり、じつに堂々たる美術家揃いでありました。
と小人の常態(つね)とて語気たちまち粗暴(あら)くなり、膠(にべ)なく言い捨て立たんとするにあわてし十兵衛、ではござりましょうなれど、と半分いう間なく、うるさい、喧(やかま)しいと打ち消され
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
平(つね)の御心もちて、御馬(みま)に乘りながら、大長谷の王の假宮の傍に到りまして、その大長谷の王子の御伴人(みともびと)に詔りたまはく
真夏の夕暮、室々のへだての襖(ふすま)は取りはらわれて、それぞれのところに御簾(みす)や几帳(きちょう)めいた軽羅(うすもの)が垂(た)らしてあるばかりで、日常(つね)の居間(いま)まで、広々と押開かれてあった。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
才学凡(つね)ならぬ優秀なものとなり、赤染時用という検非違使から大隅守になっただけで別に才学の噂も無い平凡官吏の胤とも思われない。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
むかし二延長(えんちやう)の頃、三三井寺に四興義(こうぎ)といふ僧ありけり。絵に巧(たくみ)なるをもて五名を世にゆるされけり。嘗(つね)に画(ゑが)く所、仏像(ぶつざう)山水(さんすゐ)花鳥(くわてう)を六事とせず。
子曰く、吾一日爾(なんじたち)に長ぜるを以て(対えずして)已(や)むことなかれ、(なんじたち)居(つね)に則ち(人皆)吾を知らずという、如(も)し爾(なんじたち)を知りて(用うる)あらば則ち何をか以(な)さん。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
文三と意気(そり)が合わねばこそ自家(じぶん)も常居(つね)から嫌(きら)いだと云ッている昇如き者に伴われて、物観遊山(ものみゆさん)に出懸けて行く……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
冷遇(ふッ)て冷遇て冷遇(ふり)抜いている客がすぐ前の楼(うち)へ登(あが)ッても、他の花魁に見立て替えをされても、冷遇(ふッ)ていれば結局(けッく)喜ぶべきであるのに、外聞の意地ばかりでなく、真心(しんしん)修羅(しゅら)を焚(もや)すのは遊女の常情(つね)である。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
鍛練に鍛練を重ねても十分につとまるかどうか判らぬとがお能の常習(つね)じゃ。そげな卑屈な心掛で舞台に出ても宜(え)えものと思うて居(お)んなさるとな。私の眼の黒いうちは其様(そげ)な事は許さん。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
郷里の父母の同意を辛うじて得て東京に留(とど)まり、太平洋絵画研究所に通学して油絵を学び、当時の新興画家であつた中村彜(つね)、斎藤与里治、津田青楓(せいふう)の諸氏に出入して其の影響をうけ、又一方
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
願ふ所心に遂(したが)ひて怛(つね)に歓喜を生ぜむ、と。されば宜しく天下の諸国をして各々七重塔一区を敬ひ造り、並に金光明最勝王経・妙法蓮華経各十部を写さしむべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
むかしむかし棄老国と号(よ)ばれたる国ありて、其国(そこ)に住めるものは、自己(おの)が父母(ちちはは)の老い衰へて物の役にも立たずなれば、老人(としより)は国の費えなりとて遠き山の奥野の末なんどに駆り棄(す)つるを恒例(つね)とし
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「ああ、発ッてますよ。口惜(くや)しいねえ」と、吉里は西宮の腕を爪捻(つね)る。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
それへ旧袁紹(えんしょう)軍の北兵の勢約七、八万は加えておりますが、もともと被征服者の特有(つね)として、意気なく、忠勇なく、ただ麾下(きか)についているだけのもの。ほとんど怖るるに足りません
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嫉妬深い獣の習慣(つね)として私と戯れている小猿達を見ると、彼は猛烈に岡焼きして気味の悪い声で吠え立てて威嚇(おどか)そうとするのであった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
門に進みて婢(はしため)に問へば、家にいますは夫人のみにて、目覺(めざ)めて後は快くなれりとのたまへり。間雜(つね)の客をばことわれと仰せられつれど、檀那(だんな)は直ちに入り給ひても宜(よろ)しからんとなり。