“父母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちちはは36.8%
ふぼ27.4%
ちゝはゝ20.8%
ふたおや3.8%
おや1.9%
ととかか1.9%
ぶも1.9%
チヽハヽ1.9%
かぞ0.9%
かぞいろ0.9%
チチハハ0.9%
フボ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これに前の七十銭五厘を加えて総計四円七十八銭也と書いて、そしてこの金をつくるについて、父母ちちははの苦心したことを思い出した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
二人ふたりは、はゝ父母ふぼで、同家ひとついへ二階住居にかいずまひで、むつまじくくらしたが、民也たみやのものごころおぼえてのちはゝさきだつて、前後ぜんごしてくなられた……
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼答へて我にいふ、人にあらず、人なりしことあり、わが父母ちゝはゝはロムバルディアの者郷土ふるさとをいへば共にマントヴァびとなりき 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくさんと云るをきゝ共に涙にくれたりしがやがてお文は父母ふたおやの前にたり兩手をつきたゞ今お兩方樣ふたかたさまのおはなしを承まはり候に父樣は何方いづかたへかお身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それでもやつぱり脹れ物に、触るやうにしてゐてさへ、またしても小言の八百。よしんば去ねといはれたところで、帰る里には父母おやもあり。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
生々しょうじょう父母ぶも世々せぜ兄弟はらからのことごとく成仏してしかして後に我れ成仏せん、もし一人いちにんを残さば、われ成仏せずと、地蔵菩薩もお誓いになりました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
アメノ香具山をあれだと考へた時、あの下が、若い父母チヽハヽの育つた、其から、叔父叔母、又一族の人々の、行き來した、藤原の里なのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
又後世に於て、民の、吾が故にりて、己が父母かぞほろぼせりと言はむことを欲せじ。豈に其れ戦勝ちての後に、まさ大夫ますらをと言はむ哉。夫れ身をて国を固くせむは、また大夫ますらをならざらむや。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
不尽ふじ見ると父母かぞいろのせてかつをぶね大きなる櫓をわが押しにけり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
天香具山アメノカグヤマをあれだと考へた時、あの下が、若い父母チチハハの育つた、其から、叔父叔母、又一族の人々の、行き来した、藤原の里なのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
父母フボの代 とほく思ほゆるなり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)