“粗暴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そぼう46.2%
あら15.4%
そばう15.4%
あらあら7.7%
がさつ7.7%
てあら7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『数右衛門ではめずらしくない事だ。……源吾。そちにも、云い含めておいたはずではないか。ちと、あの粗暴そぼうめ直すようにせいと』
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
取次いでも無益むやくなれば我が計ふて得させんと、甘くあしらへば附上る言分、最早何も彼も聞いてやらぬ、帰れ帰れ、と小人の常態つねとて語気たちまち粗暴あらくなり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
領主 その曲事きょくじゆゑに、即刻そっこく追放つゐはう申附まうしつくる。汝等なんぢら偏執へんしふ予等われらまでも卷込まきこまれ、その粗暴そばう鬪諍とうじゃうによってわが血族けつぞく血汐ちしほながした。わがこの不幸ふかう汝等なんぢらにもくやますため、きびしい科料くわれうくわさうずるわ。
私の粗暴あらあらしい語気に吃驚びっくりしたのであろう。一瞬嫂は呆れたように私を見上げて膝を突いたが
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ロミオ なに、こひ温柔やさしい? 温柔やさしいどころか、粗暴がさつ殘忍あらけなものぢゃ。荊棘いばらのやうにひとむねすわい。
又何程粗暴てあらに取扱いましても毀れる事がないと申すことでございます、左様な名人で多分な手間料を取りますが、衣類などは極々ごく/″\質素で、悪遊びをいたさず
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)