少年の悲哀こどものかなしみ
少年の歡喜が詩であるならば、少年の悲哀も亦た詩である。自然の心に宿る歡喜にして若し歌ふべくんば、自然の心にさゝやく悲哀も亦た歌ふべきであらう。 兎も角、僕は僕の少年の時の悲哀の一ツを語つて見やうと思ふのである。(と一人の男が話しだした。) …
作品に特徴的な語句
退おち むかつ 明白はつきり ぢつ 行方いきがた 大概おほかた つい つい いら むづか いづ さかしま まづ ちひさ とゞ ぎり かへりみ いゝえ もやひ 詳細くは のま もと 何程なんぼ 如何どう 搖曳ゆら 暫時しばら こい 眞實ほんと いたゞき 高潮たかしほ あが のり にはか 八歳やつつ 其後そのあと ほつ つゝみ 姉樣ねえさん 川面かはづら いつ 往來ゆきゝ まつ 心事こゝろばせ 斷念あきらめ あふ あかり わし 突伏つゝぷ きか 莞爾につこり 何處いづこ 先刻さつき 其他そのほか 危難あぶな 姉弟きやうだい せき 少年こども 川楊かはやなぎ おぼ 昨日きのふ 最早もう ほがら らん ながれ 漕手こぐて さゞなみ 猶更なほさら 生育そだつ さう あを ちかづ 一室ひとま 三絃さみせん うち しま 何日いつ 何歳いくつ 何處どこ 傳馬てんま 兩親ふたおや 内證ないしよ 呼吸いき 哀情かなしみ 四邊あたり 如何いか
題名が同じ作品
少年の悲哀 (新字新仮名)国木田独歩 (著)