“哀情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなしみ71.4%
あいじょう14.3%
メランコリー14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあざやかな光の中にも自然の風物は何処どこともなく秋の寂寥せきりょうを帯びて人の哀情かなしみをそそるような気味がある。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
浄瑠璃じょうるり哀情あいじょうのたっぷりある盲人沢一さわいちさとの、夢か浮世かの壺坂寺つぼさかでらに詣でて、私はただひとり草鞋わらじの紐のゆるんだのを気にしながら、四月のな菜の花匂うほこりのみちをスタスタと
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
その天末てんまつに糸を引くがごとき連峰の夢よりも淡きを見て自分は一種の哀情メランコリーを催し、これら相重なる山々の谷間に住む生民せいみんおもわざるを得なかった。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)