“八歳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やっつ28.3%
やつ26.4%
やつつ20.8%
やッつ11.3%
ハツサイ5.7%
はつさい3.8%
やとせ1.9%
やつゝ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賢一郎 (やや冷やかに)俺たちに父親てておやがあれば、八歳やっつの年に築港からおたあさんに手を引かれて身投げをせいでも済んどる。
父帰る (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しみ/″\ぞんじてりますのは、まだ七歳なゝつ八歳やつ御親父樣ごしんぷさまも、御存命ごぞんめい時分じぶんでござりますから、彼是かれこれざつと二十ねん
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それがどうして、七歳なゝつ八歳やつつの幼いものゝ口から出る言葉かと、母は呆れてしまつて、文吾の幼顏をさながほに浮ぶ不敵の面魂つらだましひを見詰めてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
八歳やッつのおり寝物語に度々たび/\申聞もうしきけてあるではないか、手前も侍の忰、いやなに仮令たとえ百姓の子でも其の位の事は弁えて居るだろう、早く帰れ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今の太上天皇樣が、まだ宮廷の御あるじで居させられた頃、八歳ハツサイの南家の郎女イラツメは、童女ワラハメとして、ハツ殿上テンジヤウをした。穆々ボクヾヽたる宮の内の明りは、ほのかな香氣を含んで、流れて居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
これはすでに十ねんからまへことで、其後そのゝちうまれた最早もはや八歳はつさいになりますが、さて、わたくし日頃ひごろのぞみは、自分じぶんうして、海外かいぐわい一商人いつしやうにんとしてつてるものゝ
伊弉本別いざほわけの王の御子、市の邊の忍齒の王の御子、袁祁をけ石巣別いはすわけの命、近つ飛鳥の宮にましまして、八歳やとせ天の下治らしめしき。
エヂソンが風船の材料として選んだのは、八歳やつゝになる自分のお友達だつた。この小発明家はお友達に沸騰散をしこたま飲ませておいてあとからお冷水ひやをぐつと一杯煽飲あふらせた。