“傳馬”の読み方と例文
新字:伝馬
読み方割合
てんま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六人乘りの傳馬(てんま)、呑手(のみて)が揃つてゐるらしく、近寄るとプンと酒精(アルコール)が匂ひさうな中に、二十一、二の半元服の若い女が、單衣(ひとへ)の肩を紅に染めて、姑(しうとめ)らしい老女の介抱を受け
家々の燈火(ともしび)は水に映つてきら/\と搖曳(ゆら)いで居る。櫓の音をゆるやかに軋(きし)らせながら大船の傳馬(てんま)を漕(こい)で行く男は澄んだ聲で船歌を流す。僕は此時、少年心(こどもごゝろ)にも言ひ知れぬ悲哀(かなしみ)を感じた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)