“飮”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
66.2%
7.4%
5.9%
あが2.9%
のま2.9%
いん2.9%
のみ1.5%
のむ1.5%
のめ1.5%
のん1.5%
いけ1.5%
のみもの1.5%
やり1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんぢや、今度こんだ澤山しつかりえびやな、ろくんもしねえで、おこられちやつまんねえな」土瓶どびんにしたばあさんはわらひながらいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「召あがりますか、じゃありませんよ。何を一緒にやりましょうと仰しゃい。ねえ、ひとつ一緒にろうじゃありませんか、いかがです」
駒平は人並にはける口である。少し飮むと彼はすぐに赤くなつた。さうして云はれるがままに膝を崩した。聲もだんだん高くなつて來た。
生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
のみに御出なさるがまことに氣さくな御人にて我等の所の酒を飮では外のみせのはのめないとて御たくあがる時には御弟子衆に五升三升づつ取に御つかはしなさる實に古今の酒好先生なりと兄弟きやうだいうはさなしたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
得たれば久々ひさ/″\にて一ぱいのまふと或料理屋あるれうりや立入たちいり九郎兵衞惣内夫婦三人車座くるまざになりさしおさへ數刻すうこく酌交くみかはせしがやゝ戌刻過いつゝすぎやうやく此家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
北海道相撲の一行が來て三日間興行をした時なども、渠は渠等と組んで棧敷さじきを買ひ切り、三日を通して大袈裟な見物に出かけ、夜は夜で、また相撲を料理屋に招いて徹宵のいんをやつた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
取出してのみ暫時しばし其處に休み居ける中段々夜も更行ふけゆき四邊あたりしんとしける此時手拭てぬぐひに深くおもてをつゝみし男二人伊勢屋のかどたゝずみ内の樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頼みおき半四郎は又亭主へもよく手當てあてを申つけ一ト間に入て休息きうそくしやれ/\草臥くたびれたり拙者せつしやは酒をのむべしと又々さけさかな取寄とりよせ酒食しゆしよくをなして其夜は臥床ふしどへ入にけり偖新藤夫婦は思ひよらざる危難を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
奪ひ取り行掛ゆきがけ駄賃だちんにしてくれんと獨り笑壺ゑつぼ入相いりあひかねもろともに江戸を立出たちいで品川宿の相摸屋へ上りのめうたへとざんざめきしが一寸ちよつとこに入り子刻こゝのつかね相※あひづに相摸屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しようと無き事いはせし物なる可し夫にて思ひ合すれば先刻營業あきなひの歸りみち元益坊主の裏手を通るとには障子しやうじ開放あけはなし庄兵衞と二人してならんで酒をのんでを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
生來餘りいけぬ口なので、顏はもうポツポと上氣して、心臟の鼓動が足の裏までも響く。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
さては此いへあるじこそは、土地に匹儔たぐひなき美人なりしなれ、疲れたる旅人二人に、一杯ひとつきのみものを惠み給はんやと云へば、いと易き程の御事なり、戸外に持ち出でてまゐらせん
つぶまだとしゆかぬ若者なれどおそろしき酒飮もあるものと思ひお前さん其樣に飮れますかときゝければ半四郎は微笑ほゝゑみナニ一升や二升は朝飯前にやりますと云に亭主はあきはて又五合出せしに是をもたゞちのみて飯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
このみは、わがみならず。クシの神、常世にいます、イハ立たす少名御神の、神壽カムホぎ狂ほし、豐壽トヨホぎ壽ぎ𢌞モトホし、マツり來しみぞ。アサせ。ささ(仲哀記)