“あが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アガ
語句割合
上42.1%
崇11.5%
揚5.8%
足掻5.7%
騰4.7%
食3.2%
昂3.2%
霽2.4%
挙2.3%
上陸2.2%
登1.7%
颺1.7%
昇1.6%
飲1.5%
逆上1.5%
喫1.4%
喰0.8%
登楼0.7%
踠0.6%
擧0.5%
参上0.4%
尊0.2%
和0.2%
飮0.2%
吾0.2%
上簇0.2%
参0.2%
召0.2%
尊敬0.2%
来0.2%
死0.2%
献0.2%
英賀0.2%
足悶0.2%
逆0.2%
晴0.1%
跑0.1%
上洛0.1%
上達0.1%
参席0.1%
及第0.1%
召飲0.1%
悶0.1%
敬0.1%
斃0.1%
昏迷0.1%
晴上0.1%
暴騰0.1%
検挙0.1%
歇0.1%
溢0.1%
登席0.1%
祟0.1%
稼0.1%
興奮0.1%
訪0.1%
詣0.1%
贖0.1%
隆0.1%
隲0.1%
騒0.1%
騰上0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はそっと寝床から起き上(あが)って、半分開いてあった窓の戸を押し開いた。蒼白い月の光は、静かな芝草の上や叢(くさむら)の上に流れていた。
王は単にその夫たるだけの訳で崇(あが)めらるるに過ぎず、したがって王冠が垢(あか)の他人の手に移らぬよう王はなるべくその姉妹を后とした。
「彼こそ、この際、断じて死刑に処されなければいかん」とは、彼の大を知る反対側の他宗において、勃然(ぼつぜん)と揚(あが)っている気勢であった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奔馬(ほんば)は中(ちゅう)を駈(か)けて、見る見る腕車を乗っ越したり。御者はやがて馬の足掻(あが)きを緩(ゆる)め、渠に先を越させぬまでに徐々として進行しつ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見て居ると、其夥(おびただ)しい明光(あかり)が、さす息引く息であるかの様に伸(の)びたり縮んだりする。其明りの中から時々電(いなずま)の様な光(ひかり)がぴかりと騰(あが)る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
「キヤノンさん、先刻(さつき)から拝見してゐると、貴方は頻(しき)りと玉蜀黍を召(め)し食(あが)つていらつしやるやうですが、お腹(なか)に悪かありませんか。」
さしも遣る方無く悲(かなし)めりし貫一は、その悲を立(たちどこ)ろに抜くべき術(すべ)を今覚れり。看々(みるみる)涙の頬(ほほ)の乾(かわ)ける辺(あたり)に、異(あやし)く昂(あが)れる気有(きあ)りて青く耀(かがや)きぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
食堂で朝食を済ませてから、また甲板へ出て見ると、もう雨は霽(あが)っていたが、まだ、煙のような雲が山々の峡(はざま)を去来している。
其(それ)が少(すこ)し過(す)ぎて、ポカ/\する風(かぜ)が、髯面(ひげつら)を吹(ふ)く頃(ころ)となると、もう気(き)が重(おも)く、頭(あたま)がボーツとして、直(ひた)と気焔(きえん)が挙(あが)らなくなつて了(しま)ふ。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
身支度をして、厚く礼をいって、さて、岸へ上陸(あが)ろうとすると、あどけなくそれまで笑っていたお松が、急に、眼にうるみを持って
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まだ庭の濃い椿(つばき)の葉なぞは明るかった。岸本はその足で庭から縁側の上に登(あが)って、仏壇のある部屋の方まで行って見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
わたしの家でも床几を持ち出した。その時には、赤坂の方面に黒い煙がむくむくとうずまき颺(あが)っていた。三番町の方角にも煙がみえた。
火に追われて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ぱっと昇(あが)った灰神楽(はいかぐら)、富五郎が蹴った煙草盆を逃げて跳り上った釘抜藤吉、足の開きがそのまま適(かな)ってお玉が池免許直伝は車返(くるまがえ)しの構え。
大きな物で、え湯呑で上りますか、御酒は些(ちっ)とも飲(あが)らなかったんですが、血に交われば赤くなるとか、妙でげすなア、お酌を
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「だが親分、高が犬ころが逆上(あが)ってるだけ、それにこの大暴風雨、悪いこたあ申しませんぜ、お止めなすっちゃいかがですい。」
で法王がお喫(あが)りになる肉類はここから供給されますので、日々に法王だけの膳に供えるためにお用いになる羊が七疋ずつなんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「オ、また一碗(わん)、麺(めん)ができて来ましたよ。さあさあ、おさきにお喰(あが)りください。して何ですか、そのお山というのは」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遊びというものが面白くないとも思っていませんから、ふらり内弟子のものと共に品川へ参り、名指(なざし)で登楼(あが)って見ますと、成程なか/\の全盛でげす。
華族は、その圧迫を切り抜けようとして踠(あが)く。が、踠(あが)いたため、かえって成金の作っておいた罠(わな)に陥って、法律上の罪人になるという筋だった。
島原心中 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かくて姫は此世を隱れましゝなり。爾來(そのとき)尼院に連(つらな)れる廊道(わたどのみち)の前なる黒漆の格子擧(あが)りて、式の白衣を着たる一群の尼達現れ、高く天使の歌を歌ふ。僧官(エピスコポス)は姫の手を取りて扶(たす)け起しつ。
明日の朝参上(あが)らうとおもふて居りました、といへばぢろりと其顔下眼に睨み、態と泰然(おちつき)たる源太、応、左様いふ其方の心算(つもり)であつたか、此方は例の気短故今しがたまで待つて居たが
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「べれんの国にお生まれなされたおん若君様、今はいずこにましますか? おん讃(ほ)め尊(あが)め給え。」
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
親の事だから頻りに焦(いらだ)って、和(あが)りをいそいで居るらしいのだが、之もまだ容易に聴牌したようすはなく、おまけに彼は道子の上に居るので索字を握って放さぬから、尚更
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
「飮(あが)らないの………」とがツかりしたやうに謂ツて、「何方かツてえと、飮(あが)らない方が可いんですよ。そりやもう其れが可いんですけれども」………と氣怯(きおくれ)がするのか、少しとちり氣味で、私なんか
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
生(あ)れまさむ吾(あが)御子(みこ)益荒男(ますらを)ならば
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
わたしぁ桑摘む主(ぬし)ぁ剉(きざ)まんせ、春蚕(はるご)上簇(あが)れば二人(ふたり)着る。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
斯ういう身の上でございますから遠慮致しまして、是まで伺いませんでしたが、大分(だいぶ)お悪い御様子だと承りましたから、一寸(ちょっと)御病間で、お顔だけでも拝見して帰りたいと存じまして参(あが)りました
麓(ふもと)からその重詰を土産に持って、右の婦人が登山されたものと見えますな——但しどうやら、貴辺(あなた)がその鮨を召(あが)ると、南蛮(なんばん)秘法の痺薬(しびれぐすり)で、たちまち前後不覚、といったような気がしてなりません。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
尊敬(あが)めてなので御座いましょうけれどね
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「遅く来(あが)って御気毒様、」と来た少女は軽(かろ)く言った、奥に向(むかっ)て。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
どの魚(うを)もみんな死(あが)つてしまふ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
へえゝ成程(なるほど)、十八間(けん)四面(めん)とは聞いてゐましたが、立派(りつぱ)なもんですな。近「さ此(こ)の段々(だん/″\)を昇(のぼ)るんだ。梅「へえ何(なん)だか何(ど)うも滅茶(めちや)でげすな……おゝ/\大層(たいさう)絵双紙(ゑざうし)が献(あが)つてゐますな。 ...
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
播州の海岸に英賀(あが)という所があるが、井上家は初めそこにいたという。小寺家の統治時代というから、ずいぶん古いことだが、その時代に今の吉田へ移って落着いたように伝えられている。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
庸三は憂鬱(ゆううつ)になったが、こういう場合一つ掘り下げはじめると、際限なく下へ下へと掘り下げてしまって、どうにも足悶(あが)きのないのが、彼の性癖であった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
血の逆(あが)った連中ばかりが、もう滅亡したも同様な四条道場に首をあつめ、この上は、多少の外聞にかかわろうとも、なんでも武蔵を打ち殺してしまえ、師匠の讐(かたき)を弟子が打つ分には、敢て
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なに、すぐ晴(あが)ります。だけど今時分の夕立なんて、よっぽど気まぐれだ。」と亭主(あるじ)が言った。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「たいしたことはあるまい。みなさん、どうもありがとう」と、穴だらけの外套(がいとう)を頭からかぶって外へ出た。もう晴(あが)りぎわの小降りである。ともかくも路地をたどって通りへ出た。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その他和漢馬が跑(あが)き出した泉の話多し(同書同巻、一九〇〇年『随筆問答雑誌』九輯六巻に出た予の「神跡考」参照、柳田君の『山島民譚集』一)
ここに駐蹕(ちゅうひつ)す、馬跑(あが)きて泉を得たり、故に名づく、また馬跑泉あり、広昌県の南七十里にあり、俗に伝う宋の陽延昭、ここに屯爰(とんえん)す、馬跑きて泉を得たり〉(『大清一統志』二二)。
「会津藩か、はははは。しからば、今度京都守護職とかいって、公方方(くぼうがた)の尻押しに、上洛(あが)った者の家臣が泊まっているとみえるな。壬生浪(みぶろう)のごとき、無教養ではあるまい。一議論、試みようではないか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そちの槍は、だいぶ上達(あが)ったそうだな」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お席開(せきびら)きといふので、私(わたくし)もお招(まね)きに預(あづか)つたが、其時(そのとき)は是非(ぜひ)伊豆屋(いづや)さんなんぞと一緒(しよ)に、参席(あが)る積(つも)りでございましたが、残念(ざんねん)な事には退引(のつぴ)きならぬ要事(よう)があつて、到頭(たうとう)参席(あが)りませぬでしたが……。
『続けて行つて居りましたら今は四年生で御座ります。四年生に及第(あが)つてすぐ止めましたので——一年は子守に遣つて御座りましたから遅れましたんで』
「土肥さんは、召飲(あが)れないのでしょう」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正太は、あの深い屋根の下に踠(もが)き悶(あが)いていた母の生涯を思わずにいられなかった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「使われているうちは主人と敬(あが)め奉っていたが、もうこうなれば、主(しゅ)でもねえ下僕でもねえ、おれはむかしの天城四郎の手下になってみせるぞ」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
威勢のよい癖に斃(あが)るのも速いという話もわたくしに憐(あわ)れを感じさせました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と頼母が叫んだ時には、もうその乾児の脳天を、鼻柱まで斬り下げ、その隙を狙って紋太郎が、脱兎のように戸口を目がけて逃げだしたのを、追おうともしないで見捨て、昏迷(あが)った四人目の乾児が
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吻(ほっ)と呼吸(いき)を吐(つ)く状(さま)に吹散らして、雲切れがした様子は、そのまま晴上(あが)りそうに見えるが、淡く濡れた日脚(ひあし)の根が定まらず、ふわふわ気紛(きまぐ)れに暗くなるから……また直きに降って来そうにも思われる。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
艀(はしけ)や伝馬船(てんません)が払底(ふってい)を告げて、廻船問屋は血眼(ちまなこ)で船頭をひっぱり合っているし、人夫や軽子(かるこ)の労銀は三割方も暴騰(あが)ったというが、それでも手をあけている労働者は見あたらなかった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おい、おい、階下(した)にいる警察の人に、川村検挙(あが)りましたかって、聞いて来い」
眼 (新字新仮名) / 徳永直(著)
雨はやっと歇(あが)ったようですが、空はまだ冷たい鉛のように重く見えたので、私は用心のため、蛇(じゃ)の目(め)を肩に担(かつ)いで、砲兵(ほうへい)工廠(こうしょう)の裏手の土塀(どべい)について東へ坂を下(お)りました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
平野は未だ海のやうに煙つてゐたが、一休みしてゐる間に忽ち輝かしい朝陽が溢(あが)つて、樹々の姿が藻のやうに浮び、村の家々から立ち昇る煙りがくつきりと判別された。
山を越えて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
殆んど表戸を閉めている中に一軒だけ、遣手婆が軒先で居眠りしている家を見つけ、登席(あが)った。客商売に似合わぬ汚い部屋でぽつねんと待っていると、おゝけにと妓がはいって来た。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
唄の女神と思い祟(あが)めて、跪(ひざまず)き、伏拝む。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だから日によっては稼(あが)り高が五ルーブルにもなることがありました。それに息子もやはり少しくらいは稼ぐのです。鳩の良種を育て上げて、好きな人達に売っていました。
女房ども (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
『きょうは、その儀で訪(あが)ったのじゃ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りませう。誰がこんな気違(きちがひ)には作(な)すつたのです。私気が違つてゐるなら、今朝から変に成つたので御座いますよ。お宅に詣(あが)つて気が違つたのですから、元の正気に復(なほ)してお還し下さいまし
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
正(まさ)しくかたちは移っていったというだけである、あきつ自身にも「嫁ぐ」という気持は少しもなかった。大三郎の帰るまでより女の世話をする、それがせめてもの罪の贖(あが)ないだと思った。
日本婦道記:萱笠 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
肩の隆(あが)った白い服を着て、左の胸に丸い徽章(きしょう)を着けた、若い肥(ふと)った看護婦が、室の戸を開けて入って来た。この部屋付の看護婦は、白いクロオバアの花束を庭から作って来て、それをお房にくれた。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その汗を乾かさうと、雲雀は空に隲(あが)る。
雑色たちは、庭門のそばで、騒(あが)いていた。駻気(かんき)のつよい馬とみえ、ちょっと、手におえないらしいのである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、だんだん金高(かねだか)が騰上(あが)ってゆくのにしたがって、人気が上っていって、一流のお茶やさんから引っぱりだこにされていた。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)