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参上
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あが
ふりがな文庫
“
参上
(
あが
)” の例文
旧字:
參上
向うももう
参上
(
あが
)
りませんといい放った最後の言葉に対して、彼の前へ出て来る気のない事は知れていた。どうしても中へ入って取り次ぐ人の必要があった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
明日の朝
参上
(
あが
)
らうとおもふて居りました、といへばぢろりと其顔下眼に睨み、態と
泰然
(
おちつき
)
たる源太、応、左様いふ其方の
心算
(
つもり
)
であつたか、此方は例の気短故今しがたまで待つて居たが
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
此の廿五日にも
参上
(
あが
)
つたのですよ、御近所の貧乏人の
子女
(
こども
)
を
御招
(
および
)
なすつて、クリスマスの御祝をなさいましてネ、——其れに余りお広くもない
御家
(
おうち
)
に築地の女殺で
八釜
(
やかまし
)
かつた男の
母
(
おや
)
だの
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「いえ、是非貴方に御願ひして来て呉れろツて、病人も頼むんです。それでわざ/\
参上
(
あが
)
つたんです。私が貴方をよく知つてることを病人に話したもんですから……私は柿田さんが大好きツて……。」
死の床
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
十兵衛は
不束
(
ふつつか
)
に一礼して重げに口を開き、明日の朝
参上
(
あが
)
ろうとおもうておりました、といえばじろりとその顔下眼に
睨
(
にら
)
み、わざと
泰然
(
おちつき
)
たる源太、おお、そういう
其方
(
そち
)
のつもりであったか
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「もう
参上
(
あが
)
りませんから」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“参上”の意味
《名詞》
(謙譲語)目上の人のいるところに行くこと。また、人のもとに行くこと。
《感動詞》
(古風、また諧謔的)そこに到着したことを宣言する語。
(出典:Wiktionary)
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“参”で始まる語句
参
参詣
参籠
参差
参覲
参内
参詣人
参覲交代
参酌
参河