“子女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しじょ45.5%
こども18.2%
しぢよ9.1%
こおんな9.1%
むすこむすめ9.1%
ムスメ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このオキナグサは山野さんや向陽地こうようちに生じ、春早く開花するので、子女しじょなどに親しまれ、その花をって遊ぶのである。葉は花後かごに大きくなる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
かし大和君は我もほとんど乞食同様の貧しき苦痛をめたから、同じ境遇の者を救はねばならぬと、此の近所の貧乏人の子女こどもの為め今度学校を開いたので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ぱん子女しぢよ境涯きやうがい如此かくのごとくにしてまれにはいたしかられることもあつてそのときのみはしをれても明日あすたちま以前いぜんかへつてその性情せいじやうまゝすゝんでかへりみぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かどの戸あく音に主人の帰りを待つ飼犬のすそにまつはる事のみ常に変らざりしがいえの内なにとなく寂然せきぜんとして、召使ふ子女こおんな一人いちにんのみ残りて八重は既に家にはあらざりき。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ひたいでるとこおりの様につめたいが、地蔵眉の顔は如何にも柔和で清く、心の美しさもしのばれる。次郎さんをはじめ此家の子女むすこむすめは、皆小柄こがらの色白で、可愛げな、そうしてひんい顔をして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
カノ秀起ホダたる浪の穂の上に、八尋殿やひろどのてゝ、手玉タダマもゆらにハタ少女ヲトメは、これ子女ムスメぞ。」答へて曰はく、「大山祇おおやまつみ神の女等、磐長いわなが姫とナノり、オトは、木華開耶このはなさくや姫とナノる。」……(日本紀一書)
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)