“小人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こびと50.0%
しょうじん33.3%
せうじん5.0%
しょうにん3.3%
こども1.7%
こひと1.7%
ツウェルク1.7%
ヒキウド1.7%
ピグミイ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、小人こびとはカラスたちの食べものを七つの小さなおさらにのせ、みものを七つの小さなさかずきにいれて、もってきました。
小人しょうじんたまを抱いて罪あり、例の孫策が預けておいた伝国でんこく玉璽ぎょくじがあったため、とうとうこんな大それた人間が出てしまったのである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遊樓おやまやにして時めく人を取込む紳士か左らずば長官の御手の付し引物ひけものを頂く屬官とならん名節をけがし面目を泥にし只其類の小人せうじん富貴ふうきを羨まるゝに止まるべし清唳せいるゐ孤潔此の鶴公の名を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
昔孔子が「女子と小人しょうにんとは近づけ難し、さてさて困り入りたることかな」
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
小人こども達は、トロちやんの指のあたりを走りながら
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
今やと相待たりさて役人方の上席は老中井上河内守殿若年寄わかどしより大久保長門守殿石川近江守殿寺社じしや奉行黒田豐前守殿左の方には大目付おほめつけ有馬出羽守殿おん目付松浦與四郎殿其外評定所留役とめやく御徒士おかち目付めつけ小人こひと目付めつけに至るまで威儀ゐぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ベルククリスタル Bergkristall と云う題で、水晶の周りに、髯の長い小人ツウェルクが三人かたまって、のみで削ってる置き物である。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
すくなひこなの神は此浪に揺られて、蘿摩カヾミの実の皮の船に乗つて、常世の国から流れ寄つた小人ヒキウドの神であつた。さうして去る時も粟島の粟ガラに上つて稈に弾かれて常世に渡つたと言ふ。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
東京市民が現に腐心しつつあるものは、しばしば外国の旅客に嗤笑ししょうせらるる小人ピグミイの銅像を建設することでもない。ペンキと電灯とをもって広告と称する下等なる装飾を試みることでもない。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)