“境涯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうがい73.9%
きやうがい21.7%
ところ2.2%
きようがい2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敦子あつこさまが、こちらで最初さいしょかれた境涯きょうがい随分ずいぶんみじめなもののようでございました。これが敦子あつこさま御自身ごじしん言葉ことばでございます。——
最近彼の運も少しは好くなつてゐたが、客としてあがつてくる若いお店者たなものなどを見ると、つい厭な気がして、弟の境涯きやうがいを思ひやつた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
『あんな名僧めいそう知識ちしきうたわれたかたがまだこんな薄暗うすぐら境涯ところるのかしら……。』時々ときどき意外いがいかんずるような場合ばあいもあるのでございます。
著者ちよしやごときはそれが常習じようしゆうとなつてゐるので、夜間やかん熟睡じゆくすいしてゐるときでも地震ぢしんにより容易ようい覺醒かくせいし、ゆめうつゝの境涯きようがいにありながらみぎ時間じかん暗算あんざんとうにとりかかるくせがある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)