“境内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいだい96.8%
けいない1.1%
きやうない0.5%
さかいうち0.5%
なか0.5%
やまじゅう0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の婚礼に就いて在所の者が、先住のためしを引いて不吉ふきつな噂を立てるので、豪気がうき新住しんじう境内けいだいの暗い竹籔たけやぶ切払きりはらつて桑畑にしまつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
それからずっと今日こんにちまでうまわたくし手元てもと元気げんきよくくらしてりますが、ただこちらではうまがいつも神社じんじゃ境内けいないにつながれてわけではなく、どこにってっても
境内きやうないに特種の理想を発達し来れり、而して煩悩ぼんなうの衆生が帰依するに躊躇ちうちよせざるは、この別天地内の理想にして、一度ひとたび脚を此境に投じたるものは、必らずこの特種の忌はしき理想の奴隷となるなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
何より悪いことは、松野様が落馬あそばした所が、地蔵堂の手前で、まぎれものう弦打村の境内さかいうちじゃ。御奉行様もいわれるのじゃ。
義民甚兵衛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
赤城神社あかぎさま境内なかに阪東三江八ってお踊の師匠さんがあってね、赤城さまへ遊びにゆくと、三江八さんのところの格子こうしにつかまってのぞいてばかりいたのさ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
あとに包みがえからあとを追っかけて境内やまじゅうたずねたが知れえから、まア此家こゝへ来るとおめえさま足いよごれたてゝ洗ってあがる所、荷物に木札が附いてるから見れば知れる