“索”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もと43.8%
さぐ10.2%
7.0%
つな6.3%
さが6.3%
なわ5.5%
さく3.1%
たず3.1%
たづ3.1%
もとむ1.6%
あざな0.8%
くさり0.8%
さう0.8%
たぐ0.8%
たずぬ0.8%
たずね0.8%
づな0.8%
なは0.8%
ひも0.8%
0.8%
もとめ0.8%
0.8%
モト0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この意味および言語は実にフランス国民の存在を予想するもので、他の民族の語彙ごいのうちにもとめても全然同様のものは見出し得ない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
潜んだ爆弾をさぐり続ける警官が、建物と建物との間を出入した。水道栓に縛りつけられたホースの陣列の間を、静に装甲車が通っていった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
これ等はみな、わたしの方がおまえにかれる魅点ばかりを述べたものだ。ところでわたしがおまえに与える魅点の番である。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
いよいよ、運転士と水夫長が、伝馬船に乗りこむと、伝馬船をつってある滑車のつなに、みんなが取りついて、そろそろおろしはじめた。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
樵夫そまやとふてぼくさがす、このくら溪底たにそこぼく死體したいよこたはつてる、東京とうきやう電報でんぱうつ、きみ淡路君あはぢくんんでる、そしてぼくかれてしまう。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
一たびつながれては断ち難い、堅靭けんじんなるなわを避けながら、己は縛せられても解き易い、脆弱ぜいじゃくなる索に対する、戒心を弛廃しはいさせた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
りんをとるもの、さくを執るもの、さくを執るもの、を握るもの、棒をふるうもの、刀を構えるもの、印を結ぶもの、三十六臂三十六般の形を成している。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
昭和の今日でも道を求め真をたずねるものの修業の道は本質的には昔の仏道修業者の道とそれほどちがったものではないようである。
徒然草の鑑賞 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
光圀は大日本史の編纂に当つて、和文の本原をたづねて古語を研究する必要を感じて、日本全国にその史料を捜討さうたうし、それを整理した。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
草刈等はなおまず、怠らず、たゆまず、ここかしこともとむれども、金属は釘のおれ鉄葉ブリキはしもあらざりき。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
申立けるこそをかしけれ扨さしも種々いろ/\樣々さま/″\もつれし公事くじ成りしが今日の一度にて取調べすみに相成口書の一だんまでに及びけり嗚呼あゝ善惡ぜんあく應報おうはういちじるしきはあざなへるなはの如しと先哲せんてつ言葉ことばむべなるかな村井長庵は三州藤川在岩井村に生立おひたち幼年えうねんの頃より心底こゝろざまあしく成長するにしたが惡行あくぎやう増長ぞうちやうして友達の勘次郎と云者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かしこにくさりも冠もなく、飾れるくつ穿く女も、締むる人よりなほ目立つべき帶もなかりき 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
川崎備寛かはさきびくわん長尾克ながをこくなどの面面めんめんで、一とうとうを一まるまる、一さうさうを一たけたけといふふうび、三元牌サンウエンパイポンされたあとのこりの一まいてると、それがカンになり
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
同氏も処々に伝手つてたぐっては出来る限りの知らせを送られました。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
文渓堂ぶんけいどうまた貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく、ために代写すべき人をたずぬるに意にかなふさる者のあるべくもあらず云々
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「このままに打ち過ぎんには、遂に生れもつかぬ跛犬となりて、親のあださへ討ちがたけん。今のあいだによき薬を得て、足をいやさではかなふまじ」ト、その薬をたずねるほどに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
一本は、両方のはしが、しっかりしばってある索道で、もう一本は、その索道にはめてある、索の輪を動かすための、かよづなである。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
健は卓の上から延び上つて、其処に垂れて居るなは続様つづけざまに強く引いた。壁の彼方かなたでは勇しく号鐘かねが鳴り出す。今か/\とそれを待ちあぐんでゐた生徒等は、一しきり春のうしほの湧く様に騒いだ。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二人が、ランチのひもをといているところへ、また一人、飛ぶようにけつけてきた者があった。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
きをうぬが知恵のように書きちらすのさ、だいたい小説などというものは学問も見識もある人が書くから面白くもあり情も移るのだが
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
なほ古きものにも見ゆべけれど、さのみはもとめず。のちのものには室町殿むろまちどの営中えいちゆうの事どもを記録きろくせられたる伊勢家のしよには越後ぬのといふ事あまた見えたり。
中根淑の香亭雅談を見るに「今歳ノ春都下ノ貴紳相議シテ湖ヲ環ツテ闘馬ノ場ヲ作ル。工ヲ発シ混沌ヲ鑿ル。而シテ旧時ノ風致全クク矣。」
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
海ハ遮ラレテ一枚ノ紙ノムカフ 激動セヨ オレノ脾腹ニ笑ヒヲモトメヨ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)