“生立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいた55.3%
おいたち19.1%
おひたち14.9%
おひた6.4%
おいたっ2.1%
オヒタテル2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思った事を実行するといっても、故意に社会の原則を無視したり、折角せっかく生立おいたって来た習慣を、無闇と破壊するというほどの意気込はない。
ソクラテス (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
さまでに世の中の事というものが分らない生立おいたちが、馴染なじむに従って知れれば知れるほど、梓は愛憐あいれんの情の深きを加えた。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が生立おひたちの状況洋行の源因就学の有様を描きたりとて本篇に幾干いくばくの光彩を増すや、本篇に幾干の関係あるや、予はがうも之が必要を見ざるなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
豊雄、はじめより都人のあてなる御方とは見奉るこそ一一一かしこかりき。一一二鯨よる浜に生立おひたちし身の、かくうれしきこと一一三いつかは聞ゆべき。
宿屋の親父は五平ごへいと云って、年五十九で、江戸を喰詰くいつめ、甲州あたりへ行って放蕩ばかをやった人間でございます。せがれは此の地で生立おいたった者ゆえ質朴なところがあります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此方コチカタノ古川岸フルカハギシニ生立オヒタテル若水沼間ワカミヌマノ……
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)