“生死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきしに25.5%
しょうし24.5%
しょうじ16.0%
せいし12.8%
しやうし7.4%
しやうじ6.4%
しようし2.1%
いきじに2.1%
しゃうし1.1%
じょうじ1.1%
まよい1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呻吟うめき悩む一人々々が、胴、腹、腰、背、コツ/\とつつかれて、生死いきしにためされながら、抵抗てむかいも成らずはだかにされて
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
年は鬼もという十八の娘盛り、瓜実顔うりざねがおで富士額、生死いきしにを含む眼元の塩にピンとはねたまゆ力味りきみを付け
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
父の行方も探し当て、お杉の生死しょうしたしかめ得たので、彼も今は気がゆるむと共に、市郎は正しく立つにえられなくなって来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「お前が来ておくれたので安心した。」殆ど居士の生死しょうしを一人で背負っていたかのような感があった黄塔君は、重荷をおろしたような顔をして余に言った。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
何よりもまず気遣わしい、お雪はと思うそばに、今息を吸取られてたおれたと同じ形になって、生死しょうじは知らず、姿ばかりはありました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(『三教平心論さんきょうへいしんろん』に曰く、「生死しょうじ去来、これ意の適するところ、神通変化じんずうへんげは測量すべからず」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
はすっぱのむすめは、はじめのうちこそ、そのかえりをったけれど、生死せいしがわからなくなると、はやくも、あきらめてしまいました。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
不運ふうんなる弦月丸げんげつまる沈沒ちんぼつともに、夫人ふじん生死せいしわたくしにはわからぬ次第しだいだが
かの宇治川を初めとして、つゞいて一の谷、八島やしま、壇の浦、高綱と生死しやうしを共にして、そちも隨分働いたなう。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
ういふ事情じじやうひど難儀なんぎをしてります、此裁判このさいばん判決次第はんけつしだい生死しやうしりますなどゝつて
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うかすると夜間にこの界隈へ大通おほどほりから一歩迷ひ込んだ旅客りよかくの一人や二人が其儘そのまゝ生死しやうじ不明になつて仕舞しまふ例もあると云ふ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
譬へばあの男が龍蓋寺の門へきました、五しゆ生死しやうじの繪に致しましても、夜更よふけて門の下を通りますと、天人の嘆息ためいきをつく音や啜り泣きをする聲が、聞えたと申す事でございます。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さくの柱のもとに在りて帽をりたりしは、荒尾がことばの如く、四年の生死しようし詳悉つまびらかにせざりし間貫一にぞありける。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今が今お出でをとて、生死しようし分目わけめといふ初産に、西応寺さいおうじの娘がもとより迎ひの車、これは大晦日とて遠慮のならぬ物なり、家のうちには金もあり、放蕩のらどのがてはいる、心は二つ
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「そうそう、婆さまの生死いきじにも知れねえうちにまたこの仕末だ。ばつの悪い時あ悪いもんでのう。」
見極めの附かぬところが浮世とは言いながら、父親が没してからまる十年、生死いきじにの海のうやつらやの高波に揺られ揺られてかろうじて泳出およぎいだした官海もやはり波風の静まる間がないことゆえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
たった一言ひとこと二言ふたこと此身このみ生死しゃうしきまるのぢや。
「尼提よ。お前は仕合せものだ。一たび如来のお弟子でしとなれば、永久に生死じょうじを躍り越えて常寂光土じょうじゃっこうどに遊ぶことが出来るぞ。」
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「無住処」とは、住処すなわち住するところなき涅槃という意味で、他の語でいえば「生死まよいに住せず、涅槃さとりに住せず」という意味がこの「究竟涅槃」です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)