“生死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきしに25.0%
しょうし23.0%
しょうじ16.0%
せいし12.0%
しやうし9.0%
しやうじ7.0%
しようし3.0%
いきじに2.0%
しゃうし1.0%
じょうじ1.0%
まよい1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うだ、んだとへば、生死いきしにわからなかつた、おまへ無事ぶじかほうれしさに、張詰はりつめたゆるんで落胆がつかりして、それきりつたんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
驚いてその仔細をただしたが、彼女かれは何にも答えなかった。赤児は恐らく重蔵のたねであろうと思われるが、男の生死しょうしは一切不明であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何よりもまず気遣わしい、お雪はと思うそばに、今息を吸取られてたおれたと同じ形になって、生死しょうじは知らず、姿ばかりはありました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
れるとれぬは生死せいしわか日出雄少年ひでをせうねんをまんまるにして、このすさまじき光景くわうけいながめてつたが、可憐かれん姿すがたうしろからわたくしいだ
生死しやうしらぬが、……いま唯吉たゞきちが、屋根越やねごしに、まどまどとに相對あひたいして、ものふはすなは婦人をんななのである。……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで土間どまつかへて、「ういふ御修行ごしゆぎやうんで、あのやうに生死しやうじ場合ばあひ平氣へいきでおいでなされた」と、恐入おそれいつてたづねました。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しこの世の中からその楽を取去つたら、世の中は無い! 貫一といふ者も無い! 僕はその楽と生死しようしともにするのだ。みいさん、可羨うらやましいだらう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
父親が没してからまる十年、生死いきじにの海のうやつらやの高波に揺られ揺られてかろうじて泳出およぎいだした官海もやはり波風の静まる間がないことゆえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これ、おにゃったがぢゃうならば、あいや。さうでなくばいなや。たった一言ひとこと二言ふたこと此身このみ生死しゃうしきまるのぢや。
「尼提よ。お前は仕合せものだ。一たび如来のお弟子でしとなれば、永久に生死じょうじを躍り越えて常寂光土じょうじゃっこうどに遊ぶことが出来るぞ。」
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「無住処」とは、住処すなわち住するところなき涅槃という意味で、他の語でいえば「生死まよいに住せず、涅槃さとりに住せず」という意味がこの「究竟涅槃」です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)