“可羨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うらやま90.9%
うらやまし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水入らずで、二人でこうして働いている姉夫婦の貧しい生活が、今朝のお島の混乱した頭脳あたまには可羨うらやましく思われぬでもなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「お俊ちゃんの旦那さんは大層好い方だそうですネ」とお雪は豊世と一緒に写真を見ながら、「お俊ちゃんは真実ほんと可羨うらやましい」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それぢや祝盃の主意を変へて、仮初かりそめにもああ云ふ美人と一所いつしよに居て寝食をともにすると云ふのが既に可羨うらやましい。そこを祝すのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しこの世の中からその楽を取去つたら、世の中は無い! 貫一といふ者も無い! 僕はその楽と生死しようしともにするのだ。みいさん、可羨うらやましいだらう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)