生死しようし)” の例文
しこの世の中からその楽を取去つたら、世の中は無い! 貫一といふ者も無い! 僕はその楽と生死しようしともにするのだ。みいさん、可羨うらやましいだらう
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
生死しようし分目わけめといふ初産に、西応寺さいおうじの娘がもとより迎ひの車、これは大晦日とて遠慮のならぬ物なり、家のうちには金もあり、放蕩のらどのがてはいる、心は二つ
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さくの柱のもとに在りて帽をりたりしは、荒尾がことばの如く、四年の生死しようし詳悉つまびらかにせざりし間貫一にぞありける。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
生死しようし分目わけめといふ初産ういざんに、西應寺さいおうじむすめがもとよりむかひのくるま、これは大晦日おほみそかとて遠慮ゑんりよのならぬものなり、いへのうちにはかねもあり、放蕩のらどのがてはる、こゝろは二つ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)