“まよい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.2%
狂気5.3%
無明2.6%
煩悩2.6%
生死2.6%
迷夢2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ躊躇ちゅうちょする事刹那せつななるに、虚をうつ悪魔は、思うつぼにまよいと書き、まどいと書き、失われたる人の子、と書いて、すわと云うに引き上げる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほかのすべては眼に見ゆるもの、夢、狂気まよい、おちゆく潮
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
と『雑阿含経ぞうあごんぎょう』には書いておりますが、とにかく、無明まよいの心を解脱して、苦を滅し尽くした境地が、滅諦めったいすなわち涅槃です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
しかし、一たび、心眼を開いて、因縁の真理に徹し、無我の天地に参ずるならば、いとうべき煩悩ぼんのうもなければ、捨てるべき無明まよいもありませぬ。「渋柿しぶがきの渋がそのまま甘味かな」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
これをとなえただけでも無明の煩悩まよいをとり除いて、さとりを開くことができるのです。「即身そくしん法如ほうにょを証す」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「衆生のやまいは、煩悩まよいより生じ、菩薩のやまいは、大悲よりおこる」と『維摩経ゆいまぎょう』に書いてありますが、そうした「大悲の疾い」をもっているのが、とりも直さず菩薩です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
「無住処」とは、住処すなわち住するところなき涅槃という意味で、他の語でいえば「生死まよいに住せず、涅槃さとりに住せず」という意味がこの「究竟涅槃」です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
いかなるおしえしんじても産土うぶすなかみ司配しはいけることにかわりはないが、ただほとけすくいをしんってるものは、その迷夢まよいめるまで、しばらく仏教ぶっきょう僧侶そうりょなどに監督かんとくまかせることもある。