“トラブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紛擾16.7%
事件16.7%
問題16.7%
手数16.7%
煩悩16.7%
面倒16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一年経って契約が切れてももし立ち退かれないような紛擾トラブルの起った場合にフガ、やはりどなたか一人保証の責めを取って下さる日本人がいないと困るからです」
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そして落ち着かぬ様子で座に着いてもしばらくは言葉すくなに眼ばかり光らせているのであったが、事情を知らぬ私はウンザリしてまた何か三池信託あたりと紛擾トラブルでも持ち上ったのか
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
事件トラブルでも起したのであろうか、などと今までに例のないことだけに、狐につままれたような感じのなかにも、新子の身を案ずる不安が漂っていた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
船員の罵声と空地の機械屑だ。飛行する酒壜と、人に肩をぶつけて歩く海の男たちの潮流。問題トラブルを求めて血走ってる彼らの眼。倉庫うらに並立する四十女の口紅。
日本の外務省が英国の内政上の問題にまで乗り出すようなそんな手数トラブルをしないことは火を見るよりもあきらかなことなのです。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
藪を突ついて蛇! 美和子のわずらわしさを突き去ろうとして、思いがけなく、美沢との煩悩トラブルをつつき出した形である。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「余外な面倒トラブルを感じなければならない。……いゝえ、計画プランさ? どんな種類の?」
環魚洞風景 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)