“竹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけ86.4%
ちく5.9%
だけ4.2%
たか0.8%
たけエ0.8%
タケ0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たけは、さもとがめられたようにかおあかくして、なんと返事へんじをしていいかわからず、ただ、したきながら仕事しごとをするばかりでした。
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「でもね、お師匠さんのちくが暫らく聞かれねぇかと思うと、へっへ、あっしやこれで食も通りませんのさ、いや、本心。へっへっへ」
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
長いささだけ門松かどまつを立てならべ、しめをはりわたした通りのまん中を、いつも見かけるマーケットの楽隊がくたいがねり歩いているのだった。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
御部屋は竹縁ちくえんをめぐらせた、僧庵そうあんとも云いたいこしらえです。縁先に垂れたすだれの外には、前栽せんざいたかむらがあるのですが、椿つばきの油を燃やした光も、さすがにそこまでは届きません。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まアつ、——たけエ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
エ段の仮名にあたる音がア段にあたる音に転ずる(タケ—たかむら、アメ—あまぐも、フネ—ふなのり)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
夫ハさておき今日千屋寅之助がきて心のをかきくどき彼一ツけんを咄し聞候、今すこし御めいわくかけかねでこふとハおもわなだに、御気の毒様にて候。かしこ。