“父子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやこ91.0%
ふし5.4%
かぞこ0.9%
てゝご0.9%
ふたり0.9%
オヤコ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、ひとかごのたちばなの実をひざにかかえ、しょんぼりと、市場の日陰にひさいでいる小娘もある。下駄げた売り、くつなおしの父子おやこも見える。
これはけぬ河内かはちへ越さうとして、身も心も疲れ果て、最早もはや一歩も進むことの出来なくなつた平八郎父子ふしと瀬田、渡辺とである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
『日本紀』景行天皇四十年のみことのりに、「東夷ひがしのひな中蝦夷うちえみしもっとこわし。男女まじ父子かぞこわかち無し云々」
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
熟々つく/″\見て感心なし今の話しには母御の紀念かたみの此櫛と云はるゝからは片時も忘れ給はぬ孝心かうしんを天道樣もあはれまれ必ず御惠みなるならん能々父子てゝご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
若くて、風采ふうさいの立派な、情愛の深い父こそは、セエラにとってたった一人の肉親でした。父子ふたりはいつも一緒に遊び、お互にまたなきものと思っていました。
・ゆふべの鶏に餌をまいてやる父子オヤコ
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)