“崇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あが74.5%
たた5.7%
たか4.7%
たっと3.6%
あがめ2.6%
とうと2.1%
たたり1.0%
うやま1.0%
たふと1.0%
そう0.5%
いつ0.5%
けだか0.5%
すう0.5%
たゝ0.5%
たゝり0.5%
とつつか0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水の泡のやうな世の中の便利不便利や、僅か生きてる間の遊び事を一生懸命考へるだけの人なら、私はさう崇(あが)める氣になれませんよ。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
山の神様のお使いだとか言って、それを殺すと崇(たた)りがあるって、皆恐ろしがっています。……あさどりって、小さい紫色をした蝶々ですよ。
北国の人 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
高言壮語を以て一世を籠絡(ろうらく)するを、男児の事業と心得るものは多し、静思黙考して人間の霊職を崇(たか)うせんと企つる者は、いづくにある。
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
仏教を崇(たっと)ぶ市民達はその仏教の教主たるところの噠𡃤喇嘛その人を生仏(いきぼとけ)として尊信し、その喇嘛の在(おわ)す宮殿を神聖不可侵(おかすべからざる)場所とした。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
片側なるたゞ一の魂を我等に示していひけるは、彼はターミーチにいまなほ崇(あがめ)をうくる心臟(こゝろ)を神の懷(ふところ)に割きしものなり 一一八—一二〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今より数十の星霜を経て後の文明の世に至れば、また後人をしてわが輩の徳沢(とくたく)を仰ぐこと、今わが輩が古人を崇(とうと)むがごとくならしめざるべからず。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「我も一手の大将なり。然るにわが首の何とて、実検に合わざるぞ。かくては、此度の勝利思いも依らず。我崇(たたり)をなし、禍いを成さん」
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
上に刃向かった人間の栄えた例はないというが、戦の聖人(ひじり)と崇(うやま)われている彼の甲州の信玄様は父を押しこめた不孝者でござる。越後の上杉謙信公も兄に逆らった不悌(ふてい)の方じゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
崇(たふと)く優くも、高く麗(うるはし)くも、又は、完(まつた)くも大いなる者在るを信ぜざらんと為るばかりに、一度(ひとたび)は目前(まのあたり)睹(み)るを得て、その倒懸の苦を寛(ゆる)うせん、と心爇(や)くが如く望みたりしを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鎧(がい)、紫(むらさき)の紗(しや)を伸(の)べて四十里(しじふり)の歩障(ほしやう)を造(つく)れば、崇(そう)は錦(にしき)に代(か)へて是(これ)を五十里(ごじふり)に張(は)る。武帝(ぶてい)其(そ)の舅(しうと)に力(ちから)を添(そ)へて、まけるなとて、珊瑚樹(さんごじゆ)の高(たか)さ二尺(にしやく)なるを賜(たま)ふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
われは車を下りて、些の稍事(せうじ)を買はゞやと酒店の中に入りぬ。店の前には狹き廊ありて、小龕(せうがん)に聖母を崇(いつ)きまつり、さゝやかなる燈を懸けたり。
崇(けだか)さ、雄々(をゝ)しさ、王者のほこり見する
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
けだし釈迦は波羅門(バラモン)を破り、路得(ルター)は天主教を新にす。わが邦の沙門(しゃもん)もまたよく崇(すう)を興せり。これによりてこれを見れば、信あに遷(うつ)すべからざらんや。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
「これは/\錢形の親分、飛んだお騷がせをいたします。——大泥棒を縛つて、御上の御手傳ひをして、その泥棒に崇(たゝ)られたとあつちや、私も人樣へ顏が合はされません。何分宜しく御願ひ申します」
それから、何も彼も禁制の賦の崇(たゝり)と思はせることも出來るかも知れず、それがいけなければ、平常(ふだん)投げ罠(わな)の自慢をして居る、作松に罪を被(き)せることが出來る
そんだがあん時(とき)にや嚊(かゝあ)は可哀相(かはいさう)なことしたな世間(せけん)の奴等(やつら)卯平(うへい)は嚊(かゝあ)に崇(とつつか)れべえなんちから心配(しんぺえ)すんなつて俺(お)れ云(ゆ)つたんだな、そんだが此(こ)ら根性(こんじやう)ねえから、俺(お)ら心配(しんぺえ)するもな大嫌(だえきれえ)だ、それ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)