うやま)” の例文
上に刃向かった人間の栄えた例はないというが、戦の聖人ひじりうやまわれている彼の甲州の信玄様は父を押しこめた不孝者でござる。越後の上杉謙信公も兄に逆らった不悌ふていの方じゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なおこの熱田の宮の神さまは、日本武尊やまとたけるのみことをお祀りしたものとも聞いていますので、日頃よりうやまい尊ぶ御神の御前にて、初冠ういこうぶりないたすこと、男冥加おとこみょうがぞとも思ったりして参りました
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)