“土塀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どべい97.1%
つちべい1.0%
とへい1.0%
どへい1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
掘割の向うは公儀の御米蔵で、堀沿いにずっと土塀どべいが延びているし、うしろは佐渡屋、丸伍、京伝などという大きな問屋が並んでいる。
夜の蝶 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
土塀つちべいの続いている屋敷町を西へくだって、だらだら坂をくすと、大きな銀杏いちょうがある。この銀杏を目標めじるしに右に切れると、一丁ばかり奥に石の鳥居がある。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
(わらべも雪中にはわらくつをはくこと雪国のつねなり)さて雪をあつめて土塀とへいを作るやうによほどのかこみをつくりなし、そのあはひにも雪にてかべめく所をつくり、こゝに入り口をひらきてとなりいへとし
くまばちふる土塀どへい屋根やねしたのやうなところにおほきなをかけますが、地蜂ぢばちもそれにおとらないほどの堅固けんごなもので、三がいにも四かいにもなつてて、それがうるしはしらさゝへてあります。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)