“やり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤリ
語句割合
66.9%
18.9%
9.8%
3.7%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日地方において多く書を読み、名望をもって一郷一郡を統御している人々は、多くはこの類のやりと馬とを断念した旧家の末である。
家の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
御年貢おねんぐ皆済目録、馬籠宿駅印鑑、田畑家屋敷反別帳たんべつちょう、その他、青山の家に伝わる古い書類から、遠い先祖の記念として残った二本のやり
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
まだ鉄砲ややりを持つてゐる十四人は、ことばもなく、稲妻形いなづまがた焼跡やけあとの町をつて、影のやうにあゆみを運びつつ東横堀川ひがしよこぼりがは西河岸にしかしへ出た。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
せんに働いていた川西という工場のことを、小野田は心に描いていたが、前借などの始末のやりっぱなしになっている其処へは行きたくなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
十日ばかりさきに一〇七かなしきつまうしなひたるが、一〇八世に残りてたのみなく侍れば、ここに詣づることをこそ一〇九やりにものし侍るなれ。御許おもとにも一一〇さこそましますなるべし。女いふ。
つぶまだとしゆかぬ若者なれどおそろしき酒飮もあるものと思ひお前さん其樣に飮れますかときゝければ半四郎は微笑ほゝゑみナニ一升や二升は朝飯前にやりますと云に亭主はあきはて又五合出せしに是をもたゞちのみて飯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)