“御許”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんもと34.4%
みもと21.9%
おもと12.5%
おんゆるし9.4%
ごゆる6.3%
おんゆる6.3%
おゆるし6.3%
おゆる3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これぎりむなしく相成候が、あまり口惜くちをし存候故ぞんじさふらふゆゑ、一生に一度の神仏かみほとけにもすがり候て、此文には私一念を巻込め、御許おんもと差出さしいだしまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ここに大長谷の王の御許みもとに侍ふ人ども、「うたて物いふ御子なれば、御心したまへ。また御身をも堅めたまふべし」とまをしき。
一日あるひ父が宿にあらぬひまに、正太郎磯良を六一かたらひていふ。御許おもとまことあるみさをを見て、今はおのれが身の罪をくゆるばかりなり。かの女をも古郷ふるさとに送りてのち、父の六二おもてなごめ奉らん。
御從軍おんとも御許おんゆるしあらば、面目めんぼくこれすきじとありければ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
御許ごゆるされ、御許ごゆるされ。』とこゑまじつて、喧々がや/\嘵舌しやべつた、とおもはれよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
致しまことの修驗と相成て後當村へかへり其時にこそ師匠ししやう感應院の院を續度つぎたく存ずるなりあはれ此儀を御許おんゆるし下され度夫迄それまでの内は感應院へはよろしき代りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さあ、行つて見ませう。御母おつかさんから御許おゆるしが出たから可いではありませんか、ねえ、貴方あなたよろしいでありませう」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
御許おゆるくだされなば有難しと餘儀よぎなげに頼むに夫はよき思付おもひつきなり明日より左樣さやういたし心任こゝろまかせに父の在所ありかを尋ぬべしとて翌日より餠を背負せおはせて出せしに元より發明はつめいうまれなれば屋敷方やしきがたへ到りても人氣じんき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)