“面目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めんぼく66.2%
めんもく31.0%
きまり1.4%
ねんもく0.7%
スタイル0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面目めんぼくがあると云うんだがね、どうだろう、近々きんきんの内水島君は博士論文でも呈出して、博士の学位を受けるような運びには行くまいか。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また床次君のやうに自分が偉人らしい言草いひぐさも気に喰はぬ、不肖ふせうながら朝夕南洲翁にいてゐたから、翁の面目めんもくはよく知つてゐるが
「無官の太夫じゃない、水芸の太夫さ。あんまり聞いておくれでないよ、面目きまりが悪いからさ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
応接掛りは不断の真裸体まっぱだかに似ず、袴羽織はかまはおりにチャント脇差わきざしして緩急剛柔、ツマリ学医の面目ねんもく云々うんぬんたてにして剛情な理屈を云うから、サア先方の医者もこまっ仕舞しまい、そこでひらあやまりだと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それは屹度何かでつくつたモデルに違ひないよ、さうでないにしても——いや僕にだつて自分の身に合せて仕立てられたものなら、ちつたア此処で armoured warrior の面目スタイル
籔のほとり (新字旧仮名) / 牧野信一(著)