“袴羽織”の読み方と例文
読み方割合
はかまはおり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
民家の土間には、そこの薄ぐらいすすだらけな壁とは、余りにもふさわしくない、綺羅きらびやかな太刀、袴羽織はかまはおりの人々が、一群になって、ひそんでいた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袴羽織はかまはおりに紫の風呂敷包ふろしきづつみを小脇こわきにしているところでは、これはおおかた借りていた書物でも返しに来たのであろう。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
応接掛りは不断の真裸体まっぱだかに似ず、袴羽織はかまはおりにチャント脇差わきざしして緩急剛柔、ツマリ学医の面目ねんもく云々うんぬんたてにして剛情な理屈を云うから、サア先方の医者もこまっ仕舞しまい、そこでひらあやまりだと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)