“四邊”のいろいろな読み方と例文
新字:四辺
読み方割合
あたり93.4%
ぐるり2.6%
しへん1.3%
めぐり1.3%
よも1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見られ下谷山崎町家持五兵衞せがれ五郎藏其方とし何歳なんさいになるやまたさいはあるかと尋ねらるゝに五郎藏はひよくりと天窓あたまあげじろ/\四邊あたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
直樣煮かけては置いたけれど中途なかたびお客は斷れない、何うしような、と相談を懸けられて、智惠無しの奴め大鍋の四邊ぐるりれッ位無駄がついて居るでは無いか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのしたうたがひもなき大洞窟おほほらあなで、逆浪ぎやくらう怒濤どたう隙間すきまもなく四邊しへん打寄うちよするにかゝはらず、洞窟ほらあななかきわめて靜謐せいひつ樣子やうすで、吾等われらあゆたびに、その跫音あしおとはボーン、ボーン、と物凄ものすごひゞわたつた。
空は晴れ渡りて、日はうらゝかに照りぬ。我は父君母君の盛妝せいさうせる姫を贄卓にへづくゑの前に導き行き給ふを見、歌頌の聲を聞き、けふの式を拜まんとて來り集へる衆人の我四邊めぐりを圍めるを覺えき。
自然と云ひ人事と云ひ、一として我心の憂を長ずるなかだちとならざるものなし。暗黒なる橄欖オリワの林はいよ/\濃き陰翳を我心の上に加へ、四邊よもの山々は來りて我かしらを壓せんとす。