“心事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんじ88.9%
こころ5.6%
こゝろばせ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の開城かいじょうその事はなはにして当局者の心事しんじかいすべからずといえども、かくその出来上できあがりたる結果けっかを見れば大成功だいせいこうと認めざるを得ず。
わが持座もちざを奪われぬために、他座で開演した心事こころに同情のあった結果は八千円の利益を見、それだけは償却したが、残る四千円のために彼らは苦しみぬいた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
いつも樂しさうに見えるばかりか、心事こゝろばせも至て正しいので孤兒には珍しいと叔父をはじめ土地の者皆に、感心せられて居たのである。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)