“頂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いただき52.7%
いただ20.5%
いたゞ12.1%
いたゞき8.4%
いた0.9%
むね0.6%
うえ0.6%
ちょう0.6%
てっぺん0.6%
うな0.3%
うなじ0.3%
あたま0.3%
いたゝ0.3%
いたヾ0.3%
かづ0.3%
ちやう0.3%
てう0.3%
の0.3%
イタダキ0.3%
チョウ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山(やま)の上(うえ)へとつづいている道(みち)は、かすかにくさむらの中(なか)に消(き)えていました。そして、山(やま)の頂(いただき)は灰色(はいいろ)に曇(くも)って、雲脚(くもあし)が、速(はや)かったのです。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「わたしは新羅(しらぎ)の国(くに)からはるばる渡(わた)って来(き)た天日矛命(あまのひぼこのみこと)というものです。どうぞこの国(くに)の中で、わたしの住(す)む土地(とち)を貸(か)して頂(いただ)きたい。」
赤い玉 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
尤(もつと)も、負けても實(じつ)はおごつて頂(いたゞ)く方が多(おほ)かつたがどういふのかこの師弟(してい)の勝負(せうふ)はとかくだれ勝(か)ちで、仕舞(しま)ひには兩(れう)方共(とも)憂鬱(ゆううつ)になつて
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
見(み)ると、太陽(たいやう)がキラ/\と輝(かゞや)いて居(を)る東(ひがし)の方(ほう)の、赤裸(あかはだか)の山(やま)の頂(いたゞき)を斜(なゝめ)に掠(かす)めて、一個(いつこ)の大輕氣球(だいけいききゆう)が風(かぜ)のまに/\此方(こなた)に向(むか)つて飛(と)んで來(き)た。
度々頂(いた)だきましたのは、よく存じておりますけど……何せ、同じ家に居りながら、わたしもちかごろは、まるで箒吉様にお逢いしませんし……
蝕眠譜 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「その服屋(はたや)の頂(むね)をうがちて、天(あめ)の斑馬(ふちこま)を逆剥(さかは)ぎに剥(は)ぎて堕(おと)し入るる時にうんぬん」
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おまえが騒(さわ)ぎ狂(くる)いたいと思(おも)ったなら、高(たか)い山(やま)の頂(うえ)へでも打衝(ぶつか)るがいい、それでなければ、夜(よる)になってから、だれもいない海(うみ)の真(ま)ん中(なか)で波(なみ)を相手(あいて)に戦(たたか)うがいい。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「早くあの豌豆(えんどう)を買って頂(ちょう)だい、塩煎(いり)よ。」
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ここはちょうどこの山の頂(てっぺん)近くになっていたとみえて、かなりの高度もあれば、相当に広闊な平坦地にもなっていたが、山全体には闊葉樹が繁茂し、今登ってきた小径の両側に
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
頂(うな)がくる手(て)は解(と)けたるみ、ふくろ心(ごころ)の
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫、薄田淳介(著)
そは誰(た)が事を言ふならんとやうに、荒尾は頂(うなじ)を反(そら)して噪(ののめ)き笑ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
振り向いて、裏の山を見ると、山は夕暮の空に接吻(せっぷん)していた。山と空の境界に松だか、杉だか聳(そび)えていた——二本——三本ばかり——その樹の頂(あたま)が、北の寒い風に動いていた。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
夫(そ)れでは何(なに)か理屈(りくつ)があつて止(や)むを得(ゑ)ずといふ次第(しだい)か、苦(くる)しからずは承(うけたまは)りたい物(もの)だといふに、貴君(あなた)には聞(き)いて頂(いたゝ)かうと此間(このあひだ)から思(おも)ひました、だけれども今夜(こんや)はいけませぬ、何故(なぜ)/\
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
父樣(とうさま)や母樣(かあさま)に御褒美(ごはうび)を頂(いたヾ)くべしと威張(ゐば)るに、令孃(ひめ)は微笑(ほヽゑ)みながら勇(いさ)ましきを賞(ほ)めて、その樣(やう)な大將(たいしやう)に成(な)り給(たま)ひても、私(わた)しとは今(いま)に替(かは)らず中(なか)よくして下(くだ)されや、大姉樣(おほねえさま)も其外(そのほか)のお人(ひと)も夫々(それ/\)に片付(かたづき)て
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のけ様(ざま)に帽頂(かづ)きつつ。
パステルの竜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どうだこの天頂(ちやう)の遠いこと
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
分水嶺(れい)の頂(てう)上に降る雨が、實に一糎か二糎の相違から、一方は右に流(なが)れてやがては右の海にそゝぎ、他方は左に流(なが)れて左の海にそゝぐことになるときかされてゐたのも
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
支えた腕(かいな)が溶けるように、島田髷(しまだ)を頂(の)せて、がっくりと落ちて欄干(てすり)に突伏(つッぷ)したが、たちまち反(そ)り返るように、衝(つッ)と立つや、蹌踉々々(よろよろ)として障子に当って、乱れた袖を雪なす肱(ひじ)で
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも、そのほかに彼の異形のサマを説明して、顔が二ツだが、頂(イタダキ)合いて頸(ウナジ)なし、つまり二ツの顔の後頭部はピッタリとくッついて一ツになってるという意味らしい。
しかるに我国の学者は往々これを誤って鶏頂(チョウ)草と書いているのは非である。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)