うえ)” の例文
おまえがさわくるいたいとおもったなら、たかやまうえへでも打衝ぶつかるがいい、それでなければ、よるになってから、だれもいないうみなかなみ相手あいてたたかうがいい。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
お豊は真三郎と一夜を語り明かし、どう相談がまとまったものか、その翌朝は二挺の駕籠を並べて、亀山へは帰らずに、ちょうど竜之助が大津へ着いた頃、男女ふたりは鈴鹿峠のうえを越えたものでありました。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)