“丹頂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんちょう92.3%
たんちやう7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抱くばかりにしたのだが、余所目よそめには手負ておへるわしに、丹頂たんちょうつる掻掴かいつかまれたとも何ともたとふべき風情ふぜいではなかつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ある時石川郡いしかわごおり市川いちかわ村の青田あおた丹頂たんちょうの鶴くだれるよし、御鳥見役おとりみやくより御鷹部屋おたかべや注進になり
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
丹頂たんちょうつる、たえず鼻を巻く大きな象、遠い国から来たカンガルウ、駱駝らくだだの驢馬ろばだの鹿だの羊だのがべつだん珍らしくもなく歩いて行くかれの眼にうつった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「あいつは、丹頂たんちょうのおくめといって、名うてな女賊ですぜ、どうです、どこかの茶屋のかみさんという風体ふうてい、まさか、女の盗人ぬすっととは見えなかったでしょう」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毒婦丹頂たんちょうのお鶴の妹で、綱吉つなきちめかけになり、海雲寺かいうんじの富籤で、一と役買って出たお勢。その後、お上の探索の手をのがれて、しばらく姿を見せなかった不思議な美女です。
馬も網島の義父の眞似をして飼つてみたけれど、庭の泉水に羽を切つて放してあつた丹頂たんちやうの鶴は、羨ましがるだけで、眞似がしきれなかつた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)